業務系システムの開発に携わるシステムエンジニアへ転身したいと考えています。業務系システム開発の仕事内容を教えてください。システムのグローバル化にはどのように対応していますか?くわしく教えていただけると幸いです。
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1件の回答
私は2000年より、業務系システムの開発に従事しております。
対象となる顧客は、上場企業や業種でも大手の会社ばかりです。そうした会社では、従来、業務系システム、すなわち、販売、在庫・購買、会計等の基幹の業務システムをその会社独自のシステムで構築してきました。ほとんどが、1970年代から80年代に構築されたものです。ところが、システムの陳腐化や昨今の時代の変化にシステム更新のスピードが追いつかないといった事情から、ビジネスソフトのパッケージソフトウェアを導入して、システムを更新することが90年代の終わりから始まりました。
私もその頃から、お客様の会社にお伺いして、システム導入のお手伝いをしてきました。初期導入の頃はまだ、システム導入の費用も潤沢であり、お客様のご要望のまま、パッケージソフトの機能(標準機能)にない部分について、たくさんのアドオン(追加)開発を行っていました。ところが、最近では、システムの予算は限られるため、できるだけ標準機能だけにして、アドオンは極力減らす方向になっています。
また、日本企業のグローバル化も進んだことから、開発自体もグローバルで行って、コストを削減して欲しいとの要望も増えてきました。私の会社では、インドや中国のグループ企業(以下、グローバル開発会社)と連携して、開発することがほぼ9割近くに及んでおります。業務システムの言語や設計書、操作説明書等の言語に英語が求められる場合には、日本の開発会社と比較して、グローバル開発会社が有利となるのは言うまでもありません。ところが、業務システムの言語が日本語だけで、対象ユーザーも日本人だけの場合には、初期コスト面では、グローバル開発会社に軍配がありますが、最終的に、テスト完了して、お客様受入まで、トータルで考えた場合には、日本の開発会社でやった方がよい場合があります。これは、日本の携帯電話(ガラケー)と同様な事情があるからです。日本人固有のシステムへのこだわり、業種固有の商習慣へのこだわり、個別会社固有の社内習慣へのこだわりがシステム開発をむずかしくしているのです。そうした背景を知らない、外国人技術者が開発を行った場合に、システムテスト実施段階で、システムに不備が発覚し、開発手戻りが多々発生するのです。
打開策としては、携帯の事情と同様に、ガラケーにこだわる人には、な理にスマホをすすめず、ガラケーを使ってもらうのと同様、システムにこだわりがある会社への導入には、日本人技術者を、スマホがよい人には、iPhoneやアンドロイドを使ってもらうのと同様、できるだけ標準ソフトウェアを使っていこうという会社への導入には、グローバル技術者をと使い分ける必要があるのでは、と考えております。また、同じ会社への導入であっても、難しい機能は日本人技術者を、比較的易しい機能にはグローバル技術者をと使い分けるケースもよいかと思います。
いずれにしても、システム開発においても、これから、ますます、グローバル技術者とうまく共存しながらつきあっていく必要があると考えております。