私は脳神経外科をしている30代の勤務医です。勤務先はいわゆる地方の急性期病院で日々診療に明け暮れています。当然救急指定を受けており、365日昼夜を問わず患者が搬送されているわけですが、昨今の医療制度改革による病院の役割分担の明確化や高齢化の波、さらには社会通念の変化のためか最近救急車の数が急激に増え、「これ以上もう無理!」と根を上げたくなるほどに搬送依頼の電話が連続して鳴り響くことがあります。その分院内のスタッフの負担も大きくなるばかりで、内部ではあちこちから悲鳴のような愚痴がこぼれるのを耳にします。
そんな中私が所属する科ではスタッフが2名しかおらず、上司と私で外来、病棟、救急、必要があれば手術を行いながら日々何とか切り抜けています。そのためオフで自宅にいてもいつ救命センターから自分の携帯に電話がなってもおかしくない状態でオンコール待機をしているため、1日に最低1~2回はそのような患者(頭部疾患が疑われる患者)の搬送で呼び出しをされるといった具合です。
最初はそのような生活も「修行の一環」として頑張ってきましたが、この10年間で急性期病院を取り巻く環境はますます厳しくなっているようにしか思えず、ましてや救急に関連した中枢神経を扱える医師の数が少ないこともあり私自身が完全に疲弊(燃え尽きかな。。。)していると感じるようになりました。
現状の生活をそのまま継続することができると思えず、現在考えているのが救急関連の医療と少し距離があるリハビリテーション科であれば今の生活から少しは抜け出すことができるかなと、考えているのですが甘いでしょうか?リハビリ科の先生、もしくはそのような転職をご経験されたことのある先生などおられましたら、お話を伺えれば幸いです。
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質問拝見しました!
回復期病院にてリハビリテーション科に勤務する医師です。
私は初期研修終了後よりリハビリ科に所属しています。転職経験はないのですが実際のところ急性期病院にて救急診療をされている先生方と比較すると、だいぶ楽に過ごさせてもらっていると思います。
平日の病棟管理は当直制であるので17時をまわれば帰宅可能ですし、救急診療をしているわけではないのでその負担もありません。オンオフはしっかりとしていると思います。QOLの面から言えば本当に文句の付けどころがないと思いますがそれなりに悩みはあって、専門性もっと言えばいわゆるidentityの形成に関しては自信がもてない部分があります。海外でもそうかと思いますが医者としてはある程度自分に自信をもって診療できる領域があって、それを専門性として自負するところがあるかと思います。
私の場合は最初からリハビリテーション科に所属しているものですから内科か外科かなどの区切りもなく、自分が何者なのか迷うことが時々あります。
質問者様の場合は脳卒中診療に従事してこられ急性期での臨床経験も十分に積まれておられるようですね。脳卒中はリハビリの中でも非常に大きな要素を占める領域ですし、リハビリ医として転職された後もこれまでの経験を活かして働けると思いますよ!
3年前に脳神経外科からハビリテーション科へ転職したものです。
内容を見る限りではだいぶ疲弊されていますね。そのころの私の姿を思い出します。
私も同じような理由で転職しましたが、その時の経験をお話させていただきます。
転職前は私も急性期病院へ勤めていたわけですが、最初に考えたのは院内での転職(転科?)でした。今考えると少しずるかったのかもしれませんが、勤務先が公立病院でしたので公務員という身分や将来的な退職金を少しあてにしておりできれば所属する病院は変えたくないという思いでした。同じ病院内にリハビリテーション科専属の医師がおりませんでしたし、病院としても募集しているところでしたので、まずそちらへ自分の所属を移して脳神経外科と距離を置きつつ自分のQOLを確保するという考えでした。
ある意味で現状から逃げ出すようで一緒に苦しんでいる同僚やそのほか病院スタッフに対する後ろめたさも相当に感じましたが、仕事と自分の人生のQOLを天秤にかけて今はQOLを大事にしようと考えました。
これを病院上層部や上司に相談したところ、その回答は思ったよりも厳しかったです。少しオンコール待機の回数を減らしてもらったりはしたものの、それは微々たるものでした。結局私自身が脳神経外科の診療から抜けるとその代わりの人員がおらず、病院として中枢神経疾患の対応を24時間維持することが難しくなるかもしれないこと、その他の医師もつらい中同じように頑張っていることなどを理由に完全に要望は受け入れてもらえませんでした。
私の考えになりますが、同じ職場内での配置換えは一般社会において行われているのをよく耳にしますが、それぞれの分野での専門性の高い医師の配置換えは現実的には困難であると思います。
それを受けて現状の打開は完全に別の施設へ転職するより他ないと心に強く思いました。この時から本格的な転職の相談を友人や転職サイトなどのエージェントにお願いし、5か月程度で現在の職場へ移ることができました。転職後は脳神経外科医として手術はしなくなりましたが勤務のオンオフもしっかりできて休日も人並みにとれるようになりました。リハビリ医としてはまだまだ未熟で修練中ではありますが、これまで脳卒中関連の診療で培ってきた経験は決して無駄ではなく、リハビリテーションの場でも十分に活かせると思います。
以上私の経験談でした。