私はある地方に住む6年目の内科医です。現在神経内科医をしており来年くらいに専門医試験を受験する予定です。現在の病院で初期研修を受け、そのまま後期研修もこちらで済ませ現在専門医試験に向けて修練中です。
今回のご相談としましては、もともと実家が東京であるためそろそろ親のことも考えて専門医取得後は東京に帰ろうと考えていますが、現在の病院を辞職するにあたり非常に強い引き留めに合いそうで少し怖いです。というのも当院の神経内科医が非常に少なく現在3人態勢でやっています(ちなみに私が所属するまでは2人体制でした)。学年的には私は一番下っ端なのですが真ん中の先輩と私は大学医局への所属はなく、部長お一人のみが医局派遣という形をとっています。大学も最近では派遣する医師がおらず、新人不足に喘いでいるようで、正直関連病院の人員確保までかまっていられないという状況です。
このような状況で、周囲からは自分が抜けることで大きな穴が空いてしまうことが危惧され、時折釘を刺すように「先生そろそろ病院移ろうとか考えてない?」というような言葉を病院スタッフから言われ、ビクッとすることがあります。
できればあまり波風は立たせたくないのですが、そもそも医師のベストな転職のタイミングとはいつでしょうか?転職した経験などのお話を伺いたいです。
また今後の医師として人生を送っていくにあたり30年近くのキャリアを考えていくこととなると思いますが、働き方なども含めて特に考えなければならない時期などありますか?
転職経験のある先生方などのご意見を伺えましたら助かります。
よろしくお願い致します。
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医師の転職においてベストなタイミングはいつですか?16view
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回答
2件の回答
30代後半の内科医です。回答させていただきます。
私の意見としては初期研修医終了後の時の転職がベストだと考えます。
初期臨床研修制度が始まってから特に内科の場合は医局へ所属する医師が減少しました。その結果以前のような医局の強い人事権がなくなり、必然的に大学の医者離れが顕著になりました。その甲斐あって医局の方針で理不尽な思いをする医師も少なくなりましたが、その一方で転職先も自分で探す必要が出てきたことや自分のキャリアを自分で築いていかなければならなくなったこと、更にはいわゆる有名どころの要職に関してはまだまだどこかしらの大学医局のポストとしておさえられている傾向がありますね。
これは私個人の意見なのですが、医者の世界は最近になってやっと雇用や就職の自由が解禁されたと言っても良いと思います。それまではすべて医局が決めており、行きたくない地域でも命令されれば行かざるを得なかったのですが、これが自由化されたお陰で自由に自分の職場を選べるようになったことは良いことだと思います。しかしその分自分個人としての職場に対する貢献度や人事考課が反映されやすくなり、ある意味昔よりもスタッフ同士、個人個人の競争が激しくなっているのではないでしょうか。
医局に所属しない分、その職場への帰属意識が高まる傾向があり、その組織への忠誠心が現状では重宝されるように思います。そのため人それぞれに事情はあると思いますが、転職をするのであればできる限り早く、若手のうちに行い、一人前になった後はできる限りその組織のために尽くす方向で努力されるのが妥当ではないかと思います。
キャリア形成は人それぞれではないでしょうか。
医師にもそれぞれひとりの人としての人生があります。
境遇も違いますしどこで人生の転機が訪れるがわからないため、その質問には答えにくいと思います。
しかし強いていうならば、ご自身が家族のことを考えそのように思ったこと自体が一つの転機であるように思います。だから私としては病院を移ることをお勧めします。人生は「思い立ったのにやらなかった」よりも「思い立ってやってみた」のほうが後悔しないと思いますから。
しかし辞職の仕方に関しては少し気を使う必要がありそうですね。
それだけスタッフ数に限りがあるとなると病院側としても代わりがおらず、引き留めは免れないでしょう。あれこれと条件を出してくるかもしれません。
でも最後はご自身の意志を貫き通すことではないでしょうか、例えば強く留意を求められてとっさに「当直がきつくて・・・」とか「診療業務が忙しい」とか取ってつけたように業務に関連した理由を言おうものなら、その対策をするから出ていかないで欲しいと言ってくると思います。そうなると辞職するための焦点が不明確になりがちです。
大切なことは「自分の都合上こちらで勤務を続けることはできない」ということを揺るがず十分に主張することだと思います。
恐らく就職するよりも転職するときのほうが膨大なエネルギーを使うと思いますが、負けずに頑張ってくださいね。応援しております。