以前、アパレル系の海外店舗で店長候補として、2年弱でしたが働いた経験がありました。結局店長にはならず帰国、現在はバイトをしながら語学力アップに励んでいます。
近い将来、ブラシュアップした語学力を武器に、とても関心が有る海外現法責任者あるいはその候補を探している企業へアプローチを試みたいと思っています。
やりがいって人それぞれなのは分かってますが、業種を問わず、ご経験のある方、海外現法責任者のやりがいについてシェアをお願いします!
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現在現役で海外現法責任者(製造業)をしている者です。
私の基本的な遣り甲斐ですが、ある程度まで自分の手腕で、現地法人の経営をハンドリングできることが筆頭に挙がりますね。利益追求の観点で言えば、例えば直近の数ヶ月間の売上げが上昇しているのに、利益が減少していることが財務諸表で判明した場合、利益を圧迫しているのは何か?自分が会社の当事者として追求し、改善して行きます。
例えば通信費と交際費がその主たる原因であった場合、それらを抑える意識を自ら働かせ営業活動に従事します。例えば、逆に利益が数ヶ月続き、更に会計年始から10ヶ月経った時点までの累積でも黒字が潤沢に出ていた場合、年に一回開催している従業員の遠足予算を少し上げたり、月一回開催している従業員との会食予算を若干上げたりと、日々の資金のやりくりを自分の裁量で決められることができます。
ここ数年の間で一番の遣り甲斐を感じたことは、従前より従業員より不満の多かった食の質を上げられたことです。ワーカーや従業員にとって社内食堂での食事の時間は、日頃の一番の楽しみとなります。その質に満足がいかない場合、いつしか集団となって不満が生じ就業上問題が生じることがあります。当時会社の業績が好ましくなく、本社側からは経費節減の目が至るとこに光っている最中、食堂での食事の質を上げたいという思いがありました。その為には調理に使う油など各種原材料費の経費アップが自ずと必須でした。
従業員の食事の質改善という気持ちを汲むためには、まず苦しくとも皆が一丸となって業績を上げなければならないこと、このことを、現地幹部を招集し腰を据えて語り続けました。業績を上げると一言で言っても通じることはなく、人事や総務に関わる幹部、生産に関わる幹部、仕入れに関わる幹部、営業に関わる幹部、品管に関わる幹部、開発に関わる幹部、皆がリンクしていることを意識してもらい、各幹部それぞれが、如何に業績を上げるかを念頭に置いた意識改革から始めました。会社の財務諸表をスクリーンに開示し、更に数値を紐解き、それぞれの幹部がどこに関連しているかを説明、どこをどう改革或いは工夫すれば改善或いは向上出来るのかを考えさせました。
このような取り組みを続け2年経った頃、次第に業績が上昇していきました。
この上昇は、苦労を重ねた幹部達も肌で感じ取ることのできるものでしたので、心底嬉しかったと思いますし、又社内には何とも言えない一体感が感じられました。約束の食事の質も上げることが出来、ワーカー、従業員、幹部、そして日本人幹部までがスマイルフェースにチェンジしました。
多くの従業員の不満から発生した問題を改善しなければ、会社運営上まずいという思いで、夢中になって意識改革から取り組んだ一連の出来事でした。兎に角、私にとって遣り甲斐を強く感じる一事件であったので、食事時にスマイルフェースの従業員が増えることをイメージし、課題改善に向け何があっても諦めず、全身全霊で取り組みました。
最後に語学力について補足ですが、私の場合簡単な日常会話に困らないレベルではありますが、仕事上ではやはり使えるレベルではありません。会社には専属通訳スタッフがいますので、商談時や社内コミュニケーション上、困ることはありません。