親せきに新聞記者への転職を止められています。
3年勤めた会社を辞めて、いま新聞記者の転職先を探している27歳の女性です。
幸い私の両親は新聞社への転職をあれこれ言ったりしないのですが、親せきのなかに「もっと普通の会社へ入った方がいい」と新聞社行きを止める人がいるのです。
はっきりいうとそれは私の叔母なのですが、叔母が言うには「自分のまわりで新聞社に勤めた人がいて、いつまでたっても結婚しない。あなたも婚期が遅れる」ということらしいのです。
確かに私も今すぐにどうこうという話はありませんし、結婚はまだ先のような気がしています。
いつかは通る話題ですから、叔母が心配してくれるのもわかるのですが、就職の話とは少し切り離して考えたいのです。
そこで、自分も納得するために、また叔母にも話ができるように、新聞社の社内結婚事情を少しでもお話しいただける方がいたら、お聞かせください。
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1件の回答
私は数年前まで現役の記者をしていた者で、いまは新聞社を離れています。ですから、いくつかの例についてしがらみなくお話ししたいと思います。どれがいい悪いではなくそこから何かを感じていただければ幸いです。
【ケースその1】
家庭を守りながら、奥様自身がしっかり自立しているケース
これは私が新聞社を退職後に入った会社でお世話になった女性の話です。
年齢は私よりひと回り以上年上で、旦那様は地方紙の上役をしています。若いうちはそれこそ転勤に次ぐ転勤だったようですが、すでに本社で落ち着いています。
旦那様とは趣味の山歩きで出会ったとのことで、子どもさんもお二人いらっしゃいます。
この女性がすごいのは、自身も自分の勤める会社において相当の地位を築いたという点です。私に一から仕事を教えてくれたいわば恩人であり、「なんなら旦那の新聞社へ紹介しようか」とまで言ってくれた方です。
ご主人がほとんどいない間も家庭で二人の子どもを育てる苦労は大変だったでしょうが、そんな姿はおくびも見せず、仲間と趣味の山歩きを続けながら後輩を厳しく育てる姿は、「自立した女性」そのものという感じです。若者とも話があって感覚がバツグンに若いです。
新聞記者の奥様にはこういう人が最適でしょうね。
【ケースその2】
記者と離婚後、また記者と再婚したケース
この方(女性)は、私の取材仲間です。一度目の結婚で新聞記者と結婚し、そのすれ違い生活に嫌気がさし、すぐに離婚しました。(当時の詳しい年齢はわからないがおそらく20代で)
ところがこの女性、じきに40歳になろうかという頃、なんと自分よりもひと回り若い記者を見つけて、再びゴールイン。これには仲間うちからも「え〜ホントかよ」という声があがったのを覚えています。
馴れそめについて少し聞く機会があったのですが、やはりそういう「ニオイのする男」つまりこの業界の方が好みだったということでした。
私たちが心配した昼夜のすれ違い生活については、「今度は自分の方が年上だから、案外言いたいことを言って発散できている」そうで、今のところは問題ないようです。
業界人は業界人とくっつきやすい、縁はあるという例でしょうか。
【ケースその3】
記者同士で結婚し、子どもにも恵まれたケース
女性が記者になって10年くらい経ち、同じ記者さんと結婚したケースです。
かなり晩婚でもあり、多忙な二人ですからどうかと思っていたのですが、1年後に妊娠が分かり、そこから奥様は産休(新聞社はけっこうOK)も取れました。
ただ子育ては思い通りに行かないことの連続で、かなり苦労したと聞きます。ご主人は相変わらず忙しいままですし、80にも手が届こうかという自分の母親の手を借りながら、毎日試行錯誤で頑張ったようです。現在は女性も無事職場復帰し、子どもさんは保育園に預けながら内勤をしているそうです。
いかがだったでしょうか。
確かに特殊な職である記者ですが、案外結婚のチャンスもあるし、人並みの家庭も持てそうですよね。むしろ、私が言いたかったのは、結婚してからの方が新聞記者は大変なことが多いということです。家族に対するあなたの感謝の気持ち、家族の協力、適度に自立したパートナー、そんなあたりが家庭円満の秘けつなのではないでしょうか。
記者になったとしても素敵な方を見つける努力を怠りなきよう。