私は英語圏への海外留学経験があり、ネイティブの方と遜色なくコミュニケーションが取れる程度には英語を使うことができます。また専攻が法律学だったため、法務職で働きたいと考えているのですが、法務の仕事で語学力はどの程度強み、武器となるものでしょうか。
せっかくなら自身の経験を最大限活かせる働き方ができればと思いますので、語学力が活かせる場面があれば教えていただきたいです。
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2件の回答
ご経験から察するに、主に英語による会話に関して能力をお持ちなのかと存じますが、書く力の方はいかがでしょうか?
英語をビジネスで使用されるとのことですので、相手方が海外の方という前提でお考えだと思われますが、そういった方々とメールや契約文書をやり取りする場合には、語学力としての書く力(語彙力、表現力など)と、ビジネス文書の観点での書く力、即ち自らの主張を適切な表現を用いて効率的に伝えることができる文章を構成する力の両面が必要になります。そしてメールにせよ契約書にせよ、日本のものと英語でのものとではいささか適切とされる形式が異なっており、単純に日本語で記載されたものを英訳するだけでは通用しないことが多々あります。
もちろんその英訳すらできないよりは遥かに良いのですが、ことビジネス、しかも法律という高度な専門性を扱う職種における強みとしてアピールそれが通用するためには、英語による文章作成のためのきちんとした学習経験を積まれていることが求められるという点はご留意された方が良いかと思われます。
今のご時世、もはや英語は話せて当たり前のような風潮があり、ビジネスの相手方が海外の方ということも珍しくはありませんが、とはいえまだ英語を使うことへの苦手意識がぬぐえない日本人は多いです。
ですので、そこが苦にならないのであればシンプルにアドバンテージになるとは思いますが、一方で、例えば英文契約書のレビューや、英米法など海外の法令に基づいた案件検討を行う場合には、英語自体の力というよりは、英文契約書独特の構成や、日本法にはない英米法独自の考え方(特に英国、ドイツ法等に起因するもの)をどれだけ理解できているかが重要となります。
言語はあくまでも情報伝達のツールでしかなく、単に英単語の意味がわかる、音が聞けるといっただけでは「法務の仕事」には直結しないでしょう。
もしご自身の語学力を強みとして十分に活かしたうえで法務部としての役割を確立させていかれたいということであれば、語学、法律学を学んだ経験をベースにして海外法の理解を深め、グローバル法務部員として働けるまでに専門性を磨かれるのがよいかと思います。