食品会社の品質保証業務の仕事内容とは?21view

食品会社で製造の仕事をしていますが、会社を土台から支える品質保証の仕事に興味があります。
食品会社の品質保証の仕事はどんなことをするのでしょうか。教えてください!

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1件の回答

  1. stulti 2017/08/07 14:14

    食品会社の品質保証業務とは簡単に言えば食品という製品の品質を保証し、お客様に安全な食品を提供する事です。しかしその責任は重要で業務内容も多岐に渡ります。
    最近の食品会社はISO9001,22000といった品質マネジメントシステムを導入しています。またHACCPと呼ばれるシステムも全食品会社にて義務化されました。この様な品質システムを維持管理する業務は品質保証の業務となることが多いです。

    私は品質マネジメントシステムを維持する仕事の他に、製品を作る工場の従業員の衛生指導、衛生教育といった業務やクレームが発生した際に作業員に指導を行う仕事をしておりました。クレーム処理と呼ばれるものですが、クレームと言っても様々な種類があります。私の会社は農産物を扱っていましたので、異物混入クレームが非常に多く、これに対する改善業務が非常に大変でした。異物とは農作物と一緒に含まれる茎や石などの小さなものが殆どです。これを除去するのは当初人の目による目視選別のみで行っていました。しかしお客様からの食品に対する意識が強まるにつれ、とにかくこういった小さな異物もクレームになってしまいいかにこの小さな異物を除去するかが会社の運命を決めるといった物になっていきました。

    ご存知のように大量に原料に含まれた石や茎などを人の目だけで除去する事など出来るはずがありません。そこで機械を導入することにしました。所謂異物除去装置と呼ばれるものです。最初は一般的な機械から入れていきましたが、細かいものまでは除去出来ません。インターネット等を駆使し機会を見つけていくわけです。機械を見つけると、異物のサンプルを持って行き、その機械の会社でテストをする訳です。これがなかなかうまくいかず没になる案件が殆ど、成功したものが現在の自社工場のラインに組み込まれます。

    その他の業務としては情報収集です。食品には様々な法律が関わっており、これらが日々更新されていく訳ですが、それらは自社で情報を得ていかなければなりません。方法としてはインターネットを中心に保健所などの各省庁へ行き情報収集する訳です。当然法律が追加、変更されてしまえば品質システムにも組み込まなければいけませんし、従業員にも周知させねばいけません。
    また、製品の検査業務も重要な業務です。原料から中間品、最終製品を日々検査します。この検査項目は食品によって法律で決められているものから、自社で考えて決めねばならないものまで様々です。私の会社は自社で考えねばなりませんでした。
    検査方法もしっかりと公的に決められた方法で行わなければいけません。その方法も日々変わったりするため大変です。各検査施設に指導を受け、会社に持ち帰り実行します。

    これらの様に食品の品質保証の仕事は、会社を守りお客様の健康を守る重要な仕事です。私は日々大変ですが誇りを持ってこの仕事を行っています。
    会社によって仕事内容は多少変わってくるので、一例として参考にしていただければと思います。

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