理学療法士5年目になる27歳です。セラピストで現在は回復期病院にて勤務しています。
5年目を一つの区切りとして、さらなるステップアップの一環として今の職場よりも給与条件がより良い勤務先に転職したいと考えています。賞与込みの年収ベースで350万前後にしかなっていません。給与水準が良い勤務先はありますでしょうか?
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1件の回答
理学療法士5年目の36歳男性です。
まず現状からお話しすると、近年の養成校の増加、2016年度国家試験の易化により理学療法士は供給過多となっています。合格者数も90%を超えているため今年は転職サイトなどを覗いても新卒者募集は早く終わっているようです。就職活動が遅れた現役学生や既卒生も就職活動が大変と言った声を養成校の先生方から聞きます。今年の情勢だけ見ると今年の転職は不利ではないかなと思われます。昔から国家試験が簡単だった次の年は難化するというのが定説ですので今年度以降はチャンスが来るかもしれません。
しかし、私も過去3番目に難しかった47回国家試験受験者でしたが、思ったより求人数が少なかったのも事実です。この辺りは養成校の増加による影響もあると思われます。
ここまで、ネガティブな意見を書きましたが、では転職ができないかというと答えはNoだと思います。質問者さんが働く場所と勤務形態を選ばなければ給与水準を満たした勤務先はあると思います。傾向としては関東などの大都市近郊と僻地に関しては比較的給与水準が高く年収400万越えも可能なようです。見る限りではそれ以上のところもあります。医療機関を問わなければ養成校や医療機器メーカーや販社の求人も少ないですが存在します。
では、勤務先別に見ていくとどうでしょう。急性期病院と維持期病院は今後ベッドを削減して行こうという指針が厚労省より出ております。これは在宅・介護保険領域へのシフトと回復期病院の充実を図っていこうというのが狙いです。事実、高齢者に多い疾患である大腿骨骨折による手術の診療報酬は軒並み下落を辿っています。
そんな中で急性期病院の法人では最近は地域包括ケア病床を作り経営改善に勤めているのが現状だと思います。私の勤務先の病院においてもその方向性でシフトしています。維持期の病院でも回復期病床を有しています。今すぐに経営が危ないということはありませんが、リハスタッフも少なく手術後早期転院を行うような超急性期病院は今後減っていくと思われます。
次に、回復期病院です。ズバリ一番安定しているのではないかと思います。前述のように回復期の充実を国も謳っていますのであまり問題はないように思われます。
一番不安である可能性があるのがデイケア、デイサービス、訪問の分野であると思います。デイケア・デイサービスに関しては厳密にいうと違いますがほぼ同意といっても過言ではありません。デイケアで勤務している友人に聞くと同業他社との縄張り争いの状態で新規獲得のための営業も大変だそうです。訪問も同様です。また、デイサービスにおいては経営規模自体が小さなところも多いため今後は倒産などもあるかもしれません。
学校に関しても介護分野と同様で養成校乱立に伴い学生の取り合いになっています。国家試験の合格率低下で人気が下がって学生減少、閉校も今後はあり得ると思われます。医療機器のメーカー、販社に関してはわかりません。
色々と現在の医療業界の動向も踏まえて説明しましたが、長期スパンで考えていく上では今後の医療業界の動向や診療報酬改定などのニュースにも敏感になってください。
最後に、転職先の給与も考慮すべきですが、公休などの待遇や各種補助や研修等の体制などトータルで考えておく必要があると思います。給料が高いのに毎回求人広告に掲載されている医療機関はありませんか?ハローワークの求人票と内容が異なる医療機関はありませんか?転職して続かない人って結構います。私の同期では5年の間に3回転職した人もいます。目先の給料も大事ですが、時間やスキル、最後にもらう退職金まで考えて転職活動を行なってください。