サラリーマンを辞めて医療業界に転職したい69view

現在、営業として働いている25歳の者です。今勤めている職場にやりがいを得ることができず転職を検討しています。
そんな中で、以前お世話になったリハビリを思い出し、リハビリ業界で働いてみたいと思うようになってきました。どのようにしたらなれるのか教えてください。特に理学療法士に興味があります。

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1件の回答

  1. cunctatio 2017/06/29 16:22

    まず、これ以降は病院勤務を例としてお話しします。
    単純に医療業界で働きたいというだけであれば無資格でいける職種もあります。介護士(介護福祉士を除く)、看護助手、清掃スタッフや事務・経理に関しては基本的に無資格です。ここでいう無資格というのは国家資格またはそれに準ずる都道府県知事試験を有しない場合です。よって、無資格者の業務に転職して従事することは可能です。

    本題に戻り、リハビリ業界に転職する場合をお話しします。リハビリ従事者は主に理学療法士、作業療法士、言語聴覚士となり、そのいずれも国家試験を有する必要があります。どの資格も大学もしくは専修学校にて専門課程を学び、それぞれの養成校の卒業見込みを得て国家試験に望むという形になります。

    ここからは資格取得についての流れを説明していきます。
    リハビリの資格を取ると決めたら養成校を選ぶことから始まります。養成校は3・4年生の昼間部か4年生の夜間部になります。各々のニーズに合わせて選んでいく形になりますが、昼間部は現役世代が多く、夜間部は現役から40歳前後まで幅広く在学されています。私自身も4年生の夜間部卒業者で、卒業時は29歳でした。学校に入る際は、入学試験が存在します。高校大学の入試同様に5教科あるところもあれば論説文と面談のみの学校もあります。現在は、養成校も乱立しているので入試は比較的優しくなっているのではないかと思います。
    晴れて入学したら勉強となります。主な勉強内容としては解剖学、生理学や医療倫理などに始まり、各々の資格に準ずる専門科目の学習をおこなっていき定期テストを合格して進級していきます。よく、リハビリ職は学校行って資格取るのは簡単という方がいます。入るのは簡単ですが、卒業するのは非常に難しく途中で退学するものもそれなりにいます。そして、リハビリ職になるにあたって4つの難関があるとすれば第一の難関は定期テストにあると思います。社会人で通われる方で試験休みなどはそうそうもらえません。仕事との両立が難しいことも多々見られます。

    そして、第二の難関というか、おそらく最大の難関は臨床実習にあります。実際に医療機関で3〜8週間実地実習を行い、それを約3回行います。実際に患者さんを見て触らせてもらい考えレポートを書きというのを毎日繰り返していきます。医療機関の有資格者である臨床実習指導者に指導を受けます。最近でこそ減ってきていますがパワハラ、セクハラまがいの行為や、課題の量に対応できなかったりするためにドロップアウトする学生も見られます。また、社会人経験者であれば自分より年下の指導者に屈辱を受ける場面も見られます。

    最大の難関を乗り越えた頃からは国家試験対策となります。2週に1回くらいの頻度でテストが行われ、ひたすら座学になります。そして第三の難関として卒業試験があります。卒業試験を合格しないと国家試験の受験要件を満たせません。近年、養成校は現役生の国家試験合格率を公開しているため国試浪人になりそうな学生は卒業試験でふるいにかけるのが慣例となっています。なので、卒業試験のレベルもほぼ国家試験レベルと思っても過言ではありません。
    卒業試験に合格すると、いよいよ最後の関門である国家試験となります。卒業試験に合格したから大丈夫と油断していると結構落ちます。私はストレートですが、私より成績上位者だった5名は不合格でした。近年は問題が難化し、合格率も下がる傾向にあります。

    このような経緯を辿って、晴れてリハビリの有国家資格者となります。実際はなってからの方が大変で院内の勉強会や研修参加なので日々勉強が必要になってきます。
    金銭的面は度外視して単純にリハビリ有資格者になる上で大事な点として考えるのは、確実に国家試験に合格できる学生を育成できる学校に通うことです。国家試験の合格者数の割合から見ると現役は80~90%台であるのに対し、国試浪人者の合格割合はそこから1/3程度まで下がります。これが国家試験は1回で受かるようにと言われる所以です。転職までして職まで変える意気込みでなりたいと思われるのであればやはり国試1回で受かるべきです。国試浪人は本当に無駄な時間だと思いますし精神的にも辛いです。頑張って目指して行ってください。

 

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