30歳、男です。印刷会社で営業をやっています。
出版社を転職先の1つとして考えており、そのことで質問させていただきたいと思います。
印刷会社では医学学会を担当しており、主に医学学会の発行する学会誌に携わっています。
大学を出て、もう7〜8年やっていますので、ある程度の実績もあり、転職できるのであればしたほうがいいのではないかと考えています。
そこで知りたいのは、出版社の営業の仕事内容についてです。
出版社の営業もルートセールスが基本になると思うのですが、それ以外の仕事がよく分かりません。
顧客と信頼関係を築いて潜在的なマーケティングを、なんてセリフはありがちな定型句ですが、出版業界の場合は、出版社と書店のあいだに取次が入ることもあり、いまいちイメージが湧かなくて困っています。
出版営業とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。
印刷会社の営業とはどこらへんが違ってくるのでしょうか。
よろしくお願いします。
質問
印刷営業から出版営業へ転職で転身したい74view
最新の専門家コラム
- 40代女性が転職で今後10年20年働ける職場を見つけるには?【リクルート出身者監修】
2022.05.16
- 転職市場で信仰残る「30歳限界説」は今どうなっているか?
2022.04.12
- 合格可能性を上げる「志望動機」の書き方3ステップ
2022.03.08
- 転職エージェントと2人3脚で転職を成功させる方法
2022.02.06
- 会社にバレずに転職活動を行うテクニック
2022.01.07
質問に回答するにはログインしてください。
回答
2件の回答
出版の営業は、本づくりにもかなり関わりますよ。
編集が本をつくって、営業が売るって認識で間違いはないと思うんだけど、中小出版の場合なんかだと、企画会議にも営業はしっかりと参加するから、編集はいくら企画書をつくっても、その場にいる営業たちが首を縦に振らなければ本にならないのね。
会議は、編集者が考えてきた企画を吟味して、新しく出版する本を決定する場だから、出版社にとってもすごく大事だし、そこでいいアイデアが上がってこなかったら、会社の未来はお先真っ暗なわけよ。
やっぱり儲けなければ会社が傾くし、儲けるためには売れる本をつくらなきゃいけないし、でもって売るのは営業になるわけだから、営業はどうしても口をはさみたくなるよね。
編集者たちの設定する定価や初刷部数、損益計算なんかがすごくいい加減ってのもあるし。
だから、企画会議で企画が許可されて、編集作業に入っても、営業はチェックを逐一しているはず。
ゲラを読んで営業なりの意見も言うし、装丁や造本にも注文を出して、販促を行う前から編集者とあーだこーだ言っているわけよ。
著者にとっては編集者が最初の読者だなんて言うけど、編集者にとっては営業が最初の読者になるって感じかな。
印刷会社の営業に関しては詳しくわからないのですが、出版社の営業の仕事は本と読者の架け橋になることです。単行本に限っただけでも年に何万点という数の新刊が発行されますので、誰にも周知されることなくひっそりと消えていく本っていうのは本当に多いのです。
たとえ本に興味があったとしても、新刊をくまなくチェックしたりは普通しませんよね。ですので、できるだけそうならないようにするのが、出版営業の役割です。
まず、本をしっかり読んで、本の魅力、読者層を把握することからはじめます。そして、その本を必要としている読者にどうやって届けるかを考えるのです。もちろん、取次と全国に配本する部数の交渉をし、担当する地域の書店を自分の足でくまなく回って1冊でも多く注文をとるという仕事が基本になりますが、これは本当に基本中の基本です。それをこなした上でのそこから先が営業の腕の見せ所となります。
具体的には、雑誌・ウェブへの広告、各種パブリシティ(本の発売を記事にしてもらうこと)、そして書店イベントなど、そのやり方は多岐にわたります。
書店イベントとは、新刊の発売に合わせて行う販促活動のことです。書店と組んで著者によるサイン会やトークショーなどを行います。
書店もイベントの詳細を店頭やウェブサイトで告知してくれますが、出版社でも宣伝をしなければならず、当然これは営業の仕事になります。
新刊1冊ごとに、個別に販促活動をする仕事。それが出版社の営業の仕事です。