テレビ制作会社の適性(向き・不向き)について皆さんはどう思いますか?
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1件の回答
テレビ制作会社にはいろいろな人が入ってきますが、離職率も小規模の制作会社になるほど高くなり、入社1年未満で辞めてしまう人も少なくはありません。ただ、一方で業界にしがみついてディレクターになる人も居ます。この違いは一体どこにあるのかと考えると、その分かれめは「頭のいい、悪い」にあるのではないでしょうか。
(※「頭のいい、悪い」の意味は文字通りの意味ではなくいかに難しく考えずに現状を受け入れられるかという意味で定義し使っています。いかにばかになれるか、いかに難しく考えずに現状を受け入れられるかというのを、頭が悪い、と表現してみました。)
テレビ制作会社は、乱暴な言い方をすれば「頭のいい人」には勤まりません。特に大手の制作会社ではなく、小規模の制作会社の場合は「(ある意味での)頭の悪さ」が重要になってきます。
テレビ制作会社の仕事は過酷です。大手やテレビ局の系列子会社のような制作会社に勤務するスタッフは少し違って、「頭のいい人」でも十分に勤まります。しかし、小規模の制作会社の場合は「頭のいい人」には難しい世界です。
上下関係は理屈抜きに厳しいですし、最悪の場合は1日20時間くらい働かされます。それでいて月収が20万円前後、ボーナスはゼロといった状況が何年も続くのです。
大手の制作会社やテレビ局系列の子会社であれば、誰もが知っているような全国放送のレギュラー番組を担当できます。それなりにやりがいもあるはずですが、小規模なテレビ制作会社の場合は、番組内のコーナーや、放送日未定のパイロット番組、深夜放送の低予算の番組など、世間の話題になるようなテレビ番組作りの仕事はありません。そうした報われない状況が何年も続くと、まともに物を考えられる「頭のいい」人であれば、辞めて違う道を歩き始めてしまうのです。
「優秀なアシスタントディレクターほどすぐに辞めてしまう」
という言葉がありますが、本当に自分で物を考えられる、冷静に状況を分析できる頭のいい人材が小規模のテレビ制作会社に入れば、すぐに辞めてしまいます。むしろディレクターに何かを言われたら、考えるよりも先に体が動くようなタイプの方が、小規模の制作会社では生き残れる確率が高いです。
離職率の高いテレビ制作会社で生き残るためには、自分のタイプを先に見極める必要があります。ばかになれるかどうか、理不尽な命令に対しても体が反射的に動くかどうか、その点はじっくりと考えておいた方がいいです。
もちろん一概には言えません。小規模な制作会社でも、新人を理不尽には扱わない、人材マネジメントの優れた会社もあります。ただ、一般的にテレビ業界にある文化や伝統として、頭よりも体が先に動く人の方が、生き残れる確率は高いと考えられています。体よりも頭が先に動くタイプの人は、組織として土台のしっかりとしている大手制作会社を探して入った方がいいかもしれません。