雑誌や広告の編集に携わる仕事に就きたいと、転職を希望しています。広告代理店での編集の仕事の中身はどのようなものですか。また、どんな時にやりがいを感じますか。経験談を教えください。
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- 広告代理店の編集職で、もっとやりがいを感じた体験は?
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広告代理店の編集職で、もっとやりがいを感じた体験は?14view
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広告代理店でフリーペーパーの作成に7年間携わりました。代理店と言えども小さい会社だったので、フリーペーパーの作成のためには、まず掲載店を探すための営業、掲載が決まれば取材と撮影、記事のライティング、校正、できた紙面の全体の編集作業とすべてをこなすためのスキルが必要となります。営業では人とのコミュニケーション能力、プレゼン能力、撮影にはカメラの扱いや、魅力的な一枚を撮る能力、ライティングでは決められた文字数でクライアントの想いやアピールを効果的に記事にする能力、校正には細かい矛盾や間違いを見つけ出す能力と、いろんな能力を学習し、駆使することとなります。これだけ考えてもやりがいに満ちた職業であることは言うまでもありませんが、やはり続けていく中で、感動的なやりがいという場面に遭遇することがあります。
ちなみに私の作成していたフリーペーパーは雑誌的な要素はなく、内容はすべて掲載店の広告やPR、という形になり、掲載店が紙面上で広告を打ち出すための掲載料が発行する資金となります。要するに広告を掲載してくれるお店がなければ成り立たない、ということです。掲載料は安くても3万からとなり、決してたやすい金額ではありません。それでもお店の売り上げを伸ばしたい、PRをしたいという思いから「清水の舞台から飛び降りる」決意で掲載を決意されるお店も少なくありません。営業から紙面の完成までをすべて担当するので、そんなお店に対する愛着もわき、お店の「心」に入り込んでいくことで、「掲載を決意してくれたんだから、絶対にこのお店にお客さんが来てもらえるような広告を作るぞ!」という思いで取り組んでいました。
何件も担当する中で印象的なお店があります。それは町の小さな布団屋さんでした。家族経営でご自宅の一階が店舗でした。いつもぎりぎりの経営だったためか広告は売り出しセールの時にだけという感じで、フリーペーパーに広告を出す、など微塵も考えていらっしゃらなかったのです。なぜそんなお店に私が営業に行ったかというと、たまたまそのお店で布団を購入した友人が「あのお店布団の事すごく研究してて、ほんとに布団が好きなんだって思うよ。いい買い物できた。」といった一言がきっかけでした。実際営業に行き、いろいろお話を聞かせていただくと布団の選び方や素材、仕入れなど本当に勉強をよくされており、羽毛布団のために海外の工場への視察までされ、実際自分で使って良い悪いを判断されているという、布団愛に満ちたお店だったのです。
しかしながら、そんなことはお店に訪れた人にしかわかりません。私はもっと多くの人に布団愛に満ちたお店のことを知ってもらいましょう。と提案。最初は売り出し以外の広告を出すことに難色を示されませんでしたが、通い詰めるうちに折れてくれた状態で掲載を決意してくださいました。自分の能力の全てを駆使し、記事を書き上げ掲載。すると今までスーパーやホームセンターでしか布団を買ったことがないという人が何人も買いに来てくれたと喜びの連絡をくださいました。何よりやりがいを感じた瞬間でした。その後はお店の想いを知らしめることの重要性に気づいてくださり、売り出しだけではなくお店の想いを伝える広告を打つようになり、売り上げを上げておられます。
この仕事はお店を蘇らせる力を秘めています。本当にやりがいに満ちた仕事だと思います。