ファッションデザイナーとして直面した最大のトラブルを知りたい65view

ファッションが好きで、専門学校で洋服などのデザインをする学科を専攻しています。ファッションデザイナーとして社会で活躍したいのですが、実際に働いている方のお話を聞きたいです。
ファッションデザイナーの仕事、そして最大のトラブル、トラブルを通して感じたことを教えてください。細かくお聞きして申し訳ありません。今後の参考にしたいので詳しく教えてください。

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回答

2件の回答

  1. monika820 2017/05/09 16:22

    私はレディースアパレルのファッションデザイナーとして10年以上勤務していました。
    40代の女です。
    ファッションデザイナーというと派手な仕事というイメージを持たれる方が多いと思いますが、実際は意外に地味な仕事です。
    デザイン出し以外に中国や韓国の工場を直接訪問し、パターンの修正や縫い方の指示を出す事も大切な仕事です。
    国の文化や国民性が違う中、通訳を通して話をするため意志の疎通にも時間がかかります。

    これまでに直面した最大のトラブルは入社4年目、仕事にも大分慣れてきた頃です。
    大手百貨店プライベートブランドのデザインを任され、仕様書を作成して中国の工場に依頼します。
    約2週間ほどしてサンプルが上がり、クライアントも新規ブランドの立ち上げに手ごたえを感じてくれていました。
    商品の生産時期はゴールデンウィーク前の繁忙期で、馴染みの工場はほぼ生産ラインが埋まっていたため
    やむを得ず3か月前に取引を始めたばかりの工場に依頼をかけていました。

    数か月後、中国国内の検品工場を通過しクライアントの検品所に無事納品されました。
    しかし、クライアントの検品結果で不合格が出てしまいました。
    商品の首回りがサイズが指示通りに上がらず、2cm小さく上がっていたからです。
    結果的にクライアントの定める首回り最小値よりも1cm小さく、
    最悪は頭が入らないケースもあるという事で納品不可になってしまったのです。

    プライベートブランドのデビューまで残り3週間、このまま欠品という事になれば今後の取引に影響します。
    とても期待してくれていたクライアントに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
    私たちは緊急で対処法を検討し、商品の後ろ首元に小さな切り込みを入れ、ボタンで留めるデザインに修正する事になりました。
    中国の工場に商品を戻した場合、時間的に厳しいうえ商品の直しがきちんと上がってくる保証はありません。
    結局日本国内の提携工場に修正を依頼し、なんとかブランドデビューまでに商品を間に合わせる事が出来ました。

    中国の工場に対し、国内での修正料金分の保証を依頼しましたが断られてしまいました。
    首回りのサイズというのは、天幅(開きの幅)と前下がり、後ろ下がりの3か所の合計が影響します。
    合計では2cmになるが各々のサイズは0.5cmずつ小さくなっただけ!という理由でした。
    最終的には工場と私の会社で半分ずつ損失を補てんし、この取引きが着地しました。

    今回のトラブルで私は様々な事を学びました。
    ・慣れない工場や検品所に依頼する場合は細かな契約条件を明記すること
    ・価格に惑わされず、国内の信頼できる工場とのお付き合いを大切にすること
    ・クライントと工場、双方に対し冷静に解決策を提示すること
    ・100%相手に非があると思っても実際は自分のミスも大きいこと
    特に工場に対して自分の価値観で当然と考えていたことが、工場側からすると違っている事が多いと感じました。
    上司のアドバイスもあり半分ずつ損失を補てんし、未来に向けた話し合いが出来たことでその後の良い関係につながりました。
    仕事を通しアジア圏、ヨーロッパ圏など色々な国の人たちと関わり、それぞれの習慣や文化を学ぶ機会を持てたことはとても幸せであり
    現在の生活にも大きな影響を与えてくれています。

  2. hoefnagel-63 2017/05/04 11:34

    夫人靴メーカーでファッションデザイナーとして勤務している40代女性です。
    一番自分に打撃が大きかったことは、デザインした商品を百貨店で購入して使用して下さっていたお客様からのクレームを受けた事です。
    使用して間もないうちにパンプスのヒールが折れてしまうというアクシデントが発生し、お客様はその商品をお持ちになって購入したショップへ行き、商品クレームを訴えられました。
    私が企画したその商品は、企画書と指示書によって国内の商社を通して海外の靴工場で生産化されたのですが、調査していくと、工場で生産される工程でヒールを釘で打ち付けるという作業があるのですが、そこで正確な打ち付けがされていなかった事(釘の数が1本足りなかった)、さらには一つ一つをX線にかけて検品する工程でチェックが漏れてそのまま商品として上がってしまったという事が判りました。
    また、そのクレームを訴えられたお客様は、ヒールが取れた瞬間に足を捻ってしまい通院が必要となりました。

    お客様のもとへ謝罪に駆けつけ、ケガの具合を確認した上で会社としてのお詫びの対応をさせて頂きましたが、自分がデザインした商品でお客様がケガをしてしまったという事実は本当にショックで辛いものでした。
    直後はその後会社としてのお客様への対応や、その商品を販売していた百貨店からの生産過程や在庫についての追及、また危険な商品という判断が下り、リコールをかける方向で全商品の回収する事が決定し、その後その展開が危うくなったりと、様々な対応に追われました。
    ケガをされたお客様の所へは何度か足を運び、腫れあがって履けなくなった為の代用のサンダルを会社で用意させて頂いたり、お客様が数日後に予定していた旅行をキャンセルせざるを得ない状況もあり、その為の弁償なども対応しました。
    また、同じ商品を他に購入されているお客様がどれくらいいるか、他に同じような申し出が発生していないか、などしばらく不安な日々もありとても辛く、自信を無くし、辞めたいと考えたりもしました。
    そんな考えで辛い気持ちから逃げ出そうとしていたのも今振り返るととても恥ずかしい事ですが、その時は社内の周囲のスタッフに助けられ、支えて頂きました。
    この経験により、自分がデザインしている商品とは?というその存在と安全上の役割をもう少し深く考えるようになり、仕様や工場への依頼の流れについてもそれまで以上に綿密に詰めるようになりました。また、これにより会社での生産管理上でも様々な改善が行われるようになりました。
    本当に大きなアクシデントで気付きが生まれる結果となりました。

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