人事部に配属されましたが、採用担当ではなく、社会保険などの手続き管理を行う労務担当になりました。労務の仕事自体が初めてで不安です。
不安を解消するためにも、転職前に労務担当の方の仕事の内容や流れを知っておきたいです。また、最もやりがいを感じたことも知りたいので教えてください。
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- 人事部の労務担当として、最もやりがいを感じたことを教えて。
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回答
1件の回答
人事部に所属し主に労務の業務を担当している
20代女性です。契約社員として雇用されています。
従業員の社会保険の手続きを行い、健康保険組合、ハローワークと直接のやりとりを行うことも多くあります。
これまでの業務経験で最もやりがいを感じたことは、従業員の方からの要望に最適な対応を完遂できたときです。
社会保険の手続き業務は性質上、人生の転機となる場面で必要になることが多く
従業員の方からのお問い合わせが多く入り、中には身の上の相談も交えて相談してこられる方も少なくありません。
一番記憶に残っているケースは、病気による休職期間が長引き、やむを得ず退職をした方がいました。
社会保険の業務にあたって退職手続きは一般的な場合でも、従業員の方からのお問い合わせも多く、慎重に手続きを遂行しないとトラブルになりがちな業務であることもあり、こちらのケースの退職者のお手続きはいつも以上に慎重に行っていました。
そして手続きを進めているうちに、ご本人の状況が「社内制度による休暇期間」「育休・産休フルに使う」「勤務年数が短い」などの事情から退職時に発行される離職票の作成が困難であることがわかりました。
離職票は雇用保険の失業給付を受けるには必須の書類であり直近6ヶ月分の賃金をベースとして支給金額が決定されるものですが、上記の事情によりほとんど出社しておらず、過去の賃金支払い実績を遡っても、そもそも勤務年数が短いのでベースとして離職票に記載できる賃金実績がほとんどなかったのです。
しかしながら本人の希望として失業給付は絶対に受給しないと生活がままならなく、お若い方だったので、ゆくゆくは就業したいという強い気持ちがおありでしたので、ぜひとも可能な限り力になりたいと思いました。
上記の方の対応でまずは勤務していた時のすべての賃金実績を収集することからはじめました。
前提として弊社の規模が1万人超の大企業ですので扱うデータが多岐に渡る上、全国に支社がたくさんあり転勤が頻繁にある事業ですので各地にデータが点在し中には支社の方に直接聞かないと分からないこともたくさんある上、当時の担当者も転勤してしまい、誰も事情を知らないということもめずらしくない状態です。
そのような状況下でのデータの収集は大変困難を極めましたが、「所属先とそこでの勤務期間」「給与明細データ」など、それぞれプロセスを分けてデータを収集したところ何とか必要データが集まり、集めたデータをもとに本人にとって最適であろう離職票を作成することができました。
データの収集のため残業も増えましたが、誰かのためになる作業であったのでやりがいがありました。
人事部の労務業務は一般的には地味な作業であり採用や異動と言った花形業務ではないのですが、従業員の方の生活を支えるという意味でやりがいと誇りを感じます。
上記のできごとがあった会社を現在は転職し別業種で働いていますが、同じく人事部の労務業務を担当していますので、人々の人生の転機に携わるこの仕事がやりがいを感じるので引き続き携わっていきたいと思います。