グラフィックデザイナーの方に質問です。最大のピンチはどんな事でしたか?また、ピンチを乗り越えた時にはどのような成長がありましたか?
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制作会社のグラフィックデザイナーのピンチってどんな事?57view
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1件の回答
広告制作会社のデザイナーです。
カーディーラーのチラシを制作する案件を請け負ったときのことです。
もともとこのこの業界は、チラシに掲載する内容が納期ギリギリに決まることが多く基本的にタイトなスケジュールで進めなければなりません。
いつもデザインを依頼しているデザイナーであれば、そのタイトさやデザイン的な部分にも理解があるのでなんとかこなすことができていました。
しかし、その日はいつものデザイナーが不在なため他の外注先に依頼しました。
厳しい納期であること、変更・修正が多いことを伝えた上で引き受けてもらったのですが、実際制作に入るとデザイナーから「こんなに修正があるなんて聞いていない」と苦情が上がってきました。それでもなんとかお願いし、なだめながら進めていました。そんなモチベーションの中なので、アップされてくるデザインはクライアントが納得するクオリティに達しておらず、それに対して修正指示が入るという悪循環に陥り、いつもより固まるまでに時間がかかっていました。
そして、校了日を迎えたのですが依然として修正が多く、さらに長い時間拘束されることによってデザイナーが抱えている他の案件との兼ね合いも出てきてますます進行に遅れが出てきました。しかし、折り込み日をずらす訳にはいかないためなんとしても校了させなければなりませんでした。
朝から再校・修正を繰り返し気づけば22時になっていました。それでもまだ校了できる目途が立っておらず制作は続きました。
自分はクライアントとデザイナーの間に入り修正の内容を聞き、それをデザイナーに指示する立場なのですが、時間が遅くなり疲労が溜まってきている両方から不満を言われとても精神的に厳しい状態でした。クライアントの言いなりになると、デザイナーが不満に思います、かと言ってクライアントをぞんざいに扱うことはできません。
そうした状況の中、時間はもう終電もないような深夜にまで差し掛かっていました。それでも一行に終わる目途が立たず深夜3時頃、突然デザイナーと連絡が取れなくなってしまいました。デザイナーが仕事を投げ出してしまったのです。そのため、急遽他のデザイナーに続きを依頼することになったのですが、時間が時間なため連絡のつく人なんてそう簡単に見つかりません。何人も伝手のある人を当たって1時間ほど経ったときにようやく代わりを引き受けてくれるデザイナーが見つかりました。
しかし、その時点でもう4時を過ぎておりクライアントはかなり怒っていました。厳しい状況の中、お詫びをしながら制作を再開しようやく校了を迎えたのが明け方7時でした。
校了はできたもののクライアントからの評価は最悪のもので、さらにデザイン代が当初予定していた金額の倍以上かかってしまい利益もほとんどありませんでした。
これが今までで一番のトラブルでした。