法律を勉強し、司法試験を受験したこともあります。今現在は企業の法務部で仕事をしていますが、法律事務所の秘書へ転職を考えている所です。
法律事務所の秘書は、弁護士の仕事を生で見ることができるのでとても魅力的な仕事だと思っています。秘書として、最もやりがいを感じた体験とはどんな事ですか?
質問
弁護士秘書として、最もやりがいを感じた体験133view
最新の専門家コラム
- 40代女性が転職で今後10年20年働ける職場を見つけるには?【リクルート出身者監修】
2022.05.16
- 転職市場で信仰残る「30歳限界説」は今どうなっているか?
2022.04.12
- 合格可能性を上げる「志望動機」の書き方3ステップ
2022.03.08
- 転職エージェントと2人3脚で転職を成功させる方法
2022.02.06
- 会社にバレずに転職活動を行うテクニック
2022.01.07
質問に回答するにはログインしてください。
回答
1件の回答
現在は転職をしていますが、2年ほど前まで弁護士事務所で秘書をしていました。
40代女性です。
その弁護士事務所はボス以外に弁護士が10数人、中国2か所にも支社があり、個人事務所としては規模が大きい方だったと思います。
もともと大学で法学部に進学し、司法試験を受験していました。今のロースクール制度が始まる前のいわゆる旧司法試験の時代です。大学院を卒業した年は択一試験と言う一次試験に受かったのですが、その次の年には択一試験に落ちてしまい、司法試験は年に1回しかないので、さすがに働かないとと思い、その事務所に入所しました。その事務所は働きながら受験をして良かったのです。
また司法試験受験生というと、判例の検索や弁護士たちの執筆の資料を集めたりと司法試験の勉強に関ることができるのも魅力の一つでした。
その他にも秘書として弁護士のスケジュール管理や電話・来客応対なども行いましたが、やはり一番重要な仕事は弁護士たちが裁判所等に提出する書面の作成のお手伝いです。働いていた事務所では書面を提出用に整えることだけではなく、内容のチェック、誤字脱字や引用が間違ってないか等も秘書が行っていました。書面は裁判によって100枚を超えるものもたくさんあり、なかなか大変でしたが、弁護士を志望する者にとっては実務を目の当たりにすることができ、裁判系の仕事はとてもやりがいのあるものでした。
その中で一番大変だった書面のチェックは、事務所が第2審から担当することになった事件です。1審では敗訴してしまい、依頼者が、1審のときに依頼していた法律事務所では心もとないから、といってうちの事務所に依頼してきたのです。そういうことは結構よくあります。が、2審から担当するということは、短い期間で弁護士たちもこれまでの経緯を飲み込み、書面を用意する必要があります。そのような状況の中、200枚以上の書面を翌日には提出しなければならないという非常事態になったのです。そのとき、日ごろ仕事が早いと評価して頂いている私にチェックの依頼が弁護士からありました。これはとても光栄なことではありますが、その膨大な量をみて、とにかく始めましたが内心不安な部分もありました。通常は17時に終業であまり残業もないのですが、その日ばかりはそんなことは言ってられず、黙々と作業を進め、なんとか23時過ぎには作業を終えることができました。朝8時過ぎから始めましたので実に12時間以上頭をフル回転させていたので、さすがにくたくたになりました。担当の弁護士に報告に行ったときに、「本当にできたんだ!さすがだね」と言ってもらえ、弁護士たちの中でも半ば難しいだろうというあきらめの気持ちがあったことを知りました。そのような状況で無事にやり遂げることができ、10年間その事務所で働きましたが一番思い出に残っている、やりがいのあった仕事です。