室内装飾、レイアウトなど展示品をデザインするインテリアデザイナーに憧れています。インテリアデザイナーとして仕事をしていて、一番やりがいを感じた体験について詳しく教えてください。
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インテリアデザイナーとして一番やりがいを感じた体験が知りたい。14view
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回答
1件の回答
インテリア業界で植物や造花を室内に装飾するインテリアデザイナーをしており、10年になる30代男性です。
仕事柄、顧客と私との間に全体的なレイアウトをデザインするデザイナーの方が入ることが多くあります。もちろん、私どもが扱っている商品に関しては素人です。
同じデザインと言っても、私たちは商品と合わせたコーディネートをメインに手掛けるのに対し、デザイナーはあくまでレイアウト。つまり、実際の現場状況などおかまいなしなのです。
例を挙げると、あるレストランの室内外装飾の依頼が顧客から来ます。私どもはすぐに現場に駆け付け、納期を確認し、お店のコンセプトや希望の種類、実際に飾った後の持ち具合など考えることは山ほどあります。逆に言うと、考えれば考えるほど選択肢が絞られてきて本来の望む姿と100%同じというわけにはいかないことがほとんどです。
しかし、先ほどにも書きましたがデザイナーが入るとやっかいなのです。さすがはデザイナーです。お客様の要望に合わせ、デザイナーのセンスを100%発揮したデザイン画を持ってきてくれます。もちろん事前相談はありません。
ここまでだとまだ何がやっかいか分かりませんよね。お客様が満足してしまうことがやっかいなのです。この後私どもが現実的なところを想定して提出する提案書など、理想の姿からすれば70%ぐらいの満足度まで落ちてしまうからです。
もちろんデザイナーも納得しません。自分のセンスをお客様が気に入っていただけてるのですから、そのままの姿で手掛けてほしいはずです。
とは言え我々もプロです。納品した後のことを考えるとそのままの姿では受けることができません。デザイナーは満足しても、時間がたてばお客さまからのクレームに繋がります。
私たちがここで考えるのは、まずはデザイナーの考えを褒めることです。お客さまも信頼されているデザイナーの考えを否定することは双方にとって得策ではありません。まずは肯定し、素晴らしいと感じてることを伝えます。そのデザインが一番いいとして、納品した後に考えられるトラブルを分かり切っていながらも「もしかしたら」の感じで伝えます。我々もだめになることが分かっているのですから補償なんてつけられるわけもありません。
そこで、この商品を納品するにあたっての条件を提出します。
Aの商品を納品するには、付随して照明を変更していただく必要があります。電気屋さんと相談していただいてもよろしいですか?と。
もちろん予算上の兼ね合いもあるので不可能です。すると現状のままで納品するとどうなるのかに注目が集まります。
今の状況でAを納品すると光量が足りないのですぐに変色してしまいます。より良い条件にするためには追加工事が必須になります。と。
するとお客様は、それはできないから変更しようと切り替えてきます。ここまで来たら私たちの思惑通りです。
つまり、デザイナーさんの案は素晴らしいけれども、納品した後を考えると他の設備を合わせてもらわないといけない。デザイナーさんは悪くない。と言う形にします。
そうすることで、お客様からデザイナーさんに切り替えの要望をだしていただくことができ、その後デザイナーさんから我々に相談が来る流れになるのです。
この流れになれば、我々もプロとして100%の提案をさせていただき、100%を120%にするべくデザイナーさんと力を合わせることができるのです。
ただの不満のように感じられてしまうかもしれませんが、我々だけでは現実的な案をだすだけで本当にお客様に合った内容なのか分かりかねます。
希望(お客様)と理想(デザイナー)と現実(我々)がうまく合わせ、相乗することで私たちのお客様にとってのお客様に満足していただける空間づくりができるのです。
これが、私がインテリアデザイナーをしていて一番やりがいを感じることです。