地方銀行の行員が最もやりがいを感じた体験とは。1344view

Uターンして地方銀行へ転職します。地方銀行の仕事について教えていただきたい事と、最もやりがいを感じた体験について教えてください。

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2件の回答

  1. paulchen-s9 2017/04/25 6:02

    私は地方銀行で11年間、銀行員として働いていました。11年の間で窓口、後方事務、為替、公金、事務課、渉外係(外回りの営業)といろいろな業務を担当しましたが、その中で大変ではありましたが最もやり甲斐を感じたのが渉外係でした。

    渉外係になった時、それまではお客様の方から銀行に来てくれるのを待つ窓口係だった私が自分からお客様を訪問して営業出来るかととても不安でした。そんな私の不安を取り除いて、渉外係のやり甲斐を実感させてくれた出来事がありました。それはお客様が私を信頼して大事なお金を預けて、運用方法も私に任せると言ってくれた時でした。その時感じた嬉しさとやり甲斐は、その後も渉外係を続けていく大きな励みになりました。

    私は渉外係として、官公庁や企業の他に積み立てをしてくれている個人のお客様のお宅も回っていました。個人で積み立てをしてくれていた方々の中に、既に退職されて毎月3千円の積み立てをしてくれていた年配のご夫婦がいました。私は月に1度そのご夫婦宅を訪れて玄関先で3千円の積立金を預かった後、短い時間でしたが玄関先に座ってご夫婦のことや私自身のこと、世間話、当時の金融情報等いろいろな話をしてから次の訪問先へ向かっていました。

    その3千円の積み立てが1年で満期になった月、ご夫婦に定期預金を勧めました。ご夫婦は、少なくて申し訳ないけど満期になったお金を私に預けるから私が1番いいと思った預金にしてくださいと言ってくれました。金額にかかわらず大事に貯めたお客様のお金をどう増やしていけるかを考えるのは銀行員としての大事な仕事だとご夫婦に伝えて銀行に戻りました。私を信頼して満期のお金を預けてくれたご夫婦の気持ちをとても嬉しく思い、渉外係としてのやり甲斐と満足感に浸りながら銀行に戻りました。それは私が初めて渉外係として獲得出来た定期預金でした。

    窓口係だった時も、お客さんに積み立ての満期を定期預金に勧めて定期にしてもらったことがありましたが、窓口係と渉外係では達成感の度合いが違っていると思いました。それはきっと、窓口係にはお客さんの方から来てくれますが渉外係は自分の方からお客さんの方に飛び込んでいくという違いからなのかと思いました。

    この出来事があった翌月、新たな積み立ての集金でそのご夫婦の家に行った時、奥様から今日は玄関先ではなく家の中に入って欲しいと言われて茶の間に通されました。前月と同じように積み立ての3千円を預かった後、奥様は私の目の前に近くのデパートの紙袋を持ってきました。袋の中に入っていたのは1千万円でした。驚いている私を見て、奥様はにこにこしながら「あなたに又このお金を全部預けてお任せするから、前と同じようにあなたが1番いいと思った預金にしてちょうだいね。他の金融機関からあなたの銀行に移すことにして解約してきたのよ。」と私に言ったのです。奥様曰く、その前の月に積み立ての満期の金額が少なくても貯めたお金を大事に考えてくれたことへのお礼だと言ってくれて、他の金融機関に預けていた預金を解約してきてくれたのでした。

    これが1千万円ではなく数千円、数万円であってもきっと私の嬉しさは変わらなかったと思いますが、渉外係として大きな金額の定期預金獲得は本当に有難いものでした。又、自分からお客様の方に出向いて信頼してもらえるようになり、それだけの大きな金額の運用方法も全て任せられることに渉外係の大きなやり甲斐を感じました。銀行に戻ってから、どの預金にすれば1番利息がいいかと考えていた時間もとても充実していました。

    この件以来、渉外係としてお客様の為に頑張ろうという気持ちがとても大きくなりました。お客様に銀行員として信頼してもらえる有難さと共に、こつこつと誠意をもって仕事をしていれば大きな成果につながる可能性があることも学んだ出来事でした。このことは銀行の渉外係としてだけではなく、その後の私の人生においてもとても大事な経験になりました。信頼してもらえるように誠意を持って人に接することの大事さ、小さなことでも頑張っていればいつか報われる可能性があることを学んだ経験でした。

  2. chango-y2 2017/04/24 16:23

    大学を卒業後、銀行員として地方銀行に就職しました。
    3年間勤務しました。現在30代女性です。
    入社後、すぐに店舗で実践して学んでいくものではありません。まずは研修期間で最低限のマナー、お札の数え方、入出金の方法、金融に関しての基礎知識などを叩き込まれました。
    社会人になるということはここまで厳しいことなのか。と、唖然としながらも研修期間中、今までの人生の中で自分自身を目まぐるしく成長させて頂いた時期だと思います。
    どうしてこんなに厳しいのか、研修を経て、いざ店舗へ配属となって、ようやく意味を理解できました。
    お金はお客様の大事な財産であり、1円たりとも誤差があってはならないのは当然のことです。また、伝票や書類に関しても一切の書き間違え、ミスは許されませんでした。
    口頭での約束は意味はなく、すべてメモとして記載し、記録しておくこと。見直し、チェックは何度も行うこと。新人では尚更、鉄則でした。
    また、配属になって、ただ仕事をしていくだけではありません。常にステップアップが求められ、毎年金融関係の試験があり、それに合格する必要があります。
    仕事を覚える上、試験勉強もあり、プレッシャーが重くのしかかり、試験前は食欲もなくなっていたことをよく覚えています。
    顧客との密接な関係を避けるべく、部署替えや転勤も頻繁に行われます。実際、就業していた3年の間に、私自身も1回の転勤、2回の部署替えを経験しました。
    お陰様で融資、後方、そして最後に窓口(テラー)と、3つの役割を経験させていただきました。
    いずれも銀行の中で重要な部署で、銀行でのお金の流れなど様々なことを経験し、学ぶことができました。
    特に窓口では、お客様との出会いがありました。よく来てくださる常連のお客様が親しげに話しかけてくださった時は、緊張した気持ちがふっと和らぐ感覚がありました。
    「○○さんだったら定期預金しようかな」などと指名して定期預金を契約してくださる方もいらっしゃるようになりました。
    お客様からしたら、ただの社交辞令や軽い言動だったのかもしれません。しかし、私にとっては自分の自信や希望を与えてくれた一言でした。
    しかし、窓口に来られるお客様は全て良い方ばかりではありません。業務上に少しでもミスがあれば、それを目ざとく感じ取り突っ込んでくるお客様もいらっしゃいます。
    「細かな事でも書面に残す」「書き間違えなどのミスはしてはいけない」などの細かな決まり事は、自分自身を守るためであることと実感しました。
    毎日ピンと気持ちを張り、そして常に冷静に対処をしていくことが大切です。

    私は結婚を機に退職をしました。
    勤務していた当時は正直、仕事に対してのやりがいや喜びを見出すことはできませんでした。
    しかし、退職後、他の会社に就職した際、銀行で経験して染み付いたマナーや見直しの徹底などは、私にとってプラスのものとして評価を頂いています。
    厳しかった。しんどかった。これが就業時の感想です。
    しかし、銀行が私を成長させてくれた。銀行員の仕事ができて良かったという気持ちも、今の私自身の心からの感想です。

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