幼いころから動物が大好きです。そこで動物看護師という職業に興味を持つようになりました。動物看護師の仕事内容や、仕事上やりがいを感じたことを知りたいです。
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動物看護師の仕事、やりがいとは何ですか?320view
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回答
2件の回答
結婚をして引っ越しをした為退職しましたが、独身時代3年程動物看護師の職に就いていた20代の女です。
普段獣医師の補助だけではなく患者の爪切りや耳掃除、入院患者のシャンプーやカット等のトリミングも行っていました。
入院期間が長くなるとどうしても毛が伸びたり爪がのびてしまったり、歩けない子は排泄物で汚れてしまったりします。
来院してくる子たちの体のケアも行っていました。
一番やりがいを感じた体験ですが、毎日様々な種類の動物たちが訪れ様々な悩みを抱えています。
けがをしている子、病気を患っている子など様々です。
本当に小さな傷などの軽いけがならまだしも誤飲によって生死をさまよっていたり、持病が悪化して苦しくなってという子もたくさん来院してきました。
動物の場合人間よりも体が小さい為病気やケガなどの進行スピードも早く、少し遅れていたら助からなかったということもあります。
もちろん、大きなけがをして長期入院していた子が回復して日常の生活を取り戻せるようになった!という事例で飼い主さんにとても感謝されて涙まで流してくれる方がいるのでその時もすごく嬉しくなるのですが、私の場合一番やりがいを感じるなと思うことは日常的な体のケアを行った際に感謝されることです。
カットやシャンプーなどの勉強を学生時代にしっかりとし職に就いているのでいわばできて当たり前かもしれません。
でも飼い主さんに甘えてしまい、シャンプーはおろか爪切りや耳掃除は絶対にやらせてくれないという犬猫はたくさんいます。
普段は飼い主さんに寄り添うけれどその時は全く寄りつかなかったり、中にはやろうとすると噛もうとしてきたり、うなり声をあげる子も少なくありません。
そんな子たちの体のケアをしてあげた時に、ほんの5分爪切りをしてあげただけなのに「本当にありがとう」と喜んでくれる方がたくさんいました。
私にとっては少しのことだけど、ペットがやらせてくれなかったり飼い主さんができなかったりということを代わりにやってあげるだけでこんなにも喜ばれるのかとその時はいつも思っていました。
この仕事を覚えてしまえば「こんな簡単なことなのに」と思ってしまうのでが飼い主さんにとってはありがたいことなんですね。
毎月来院してくる方の中にいつもありがとうと手土産を持参してくれる方もいてその時はすごく嬉しいしやりがいを感じます。
患者の命を助けるだけではなく、こういったケアをして飼い主さんに喜んでもらうことができてこの職に就けて良かったと心から思う時です。
ペット産業の発展は目覚ましく、多くの方が様々な形で関わりを持っています。
その中でも命を救う一員である動物看護師は国家資格にしようという動きがあるほど、重要なポジションになってきました。
私も以前、2年間という短い間でしたが専門学校を卒業後にこの職に就いていたことがあります。
この職種は基本的に大学にあるような病院でなければ、個人の動物病院に就職することが圧倒的に多くなることから、少数の人員で業務を行うため様々な事をしなければなりません。
それぞれの病院によって違いはありますが、ケージや院内の掃除は勿論のこと受付業務・薬の管理・販売する医療食品の在庫チェック・荷物の受け取りや引き渡しなど事務的な業務をこなしたうえ、根幹である入院しているペットのお世話や経過報告や手術の補助などあります。
これら多くの業務をこなしていく中で私が一番やりがいを感じたのは”保定”です。
保定とは獣医師の先生が診察する時に診やすいようにペットの体を固定することです。
猫ではそれ程体の大きさにバラつきはありませんが、犬は犬種によって大きさが数キロから数十キロにも及ぶため一概に同じ方法では固定できません。
更に臆病な子もいれば暴れんぼうな子もいたりとその子によって抑える力を加減しなければならず、保定するものの腕が試されることなのです。
あまり強引なやり方ではストレスを与えてしまい、病状の悪化を招くこともありますし、加減していて時間がかかりすぎれば診察にも影響が出てしまいます。
しかもこればかりは、学校ではマスターしきれるものではなく、実地の経験からしか学ぶことはできません。
私に関しては、この保定がなかなかマスターできず、挑戦しては結局先輩や保定の上手な同期に交代することになり、とても不甲斐なく感じていました。
勤め始めて1年以上経ってもあまり上手くならず、正直自分に失望していましたがある日、何気なく自分のことばかりでなく、診察されているペットの気持ちを考えてみようと思いました。
今思うと当たり前のことですが、私は診察させることばかり考えていて当事者のペットのことを考えていなかったのです。これはとても恥ずかしい事でした。
大抵の保定ではペットが先生に噛みつかないよう、顔を自分に引き付けるようとにかく力いっぱい引き付けていましたが、いきなりそんなことをされては不安しかありません。
優しく声をかけながら、頭の方から手を回し徐々に抑えながら時折撫でるように動かしてあげたり、声をかけてあげたりしながら先生の方を向いてしまいそうな時だけ、自分に引き付けるようにしていたらうまくいくようになりました。
他の抑え方についても、抑えられる気持ちを考えた時、自分ならと考えながら動くとすべてではないものの何とかできるようになり、とても嬉しかったです。
結局、仕事を長くは続けることは出来ませんでしたが、あの時の気持は今後生きていくうえでも自分の内面を変えてくれたと思います。