電気機器の製造会社で働いています。今取組んでいる大仕事が落ち着いたら不動産会社へ転職をして不動産の売買の仕事をしたいと考えています。約2年後です。
少しでも転職の準備をしておきたいと思いますが、今のうちからできる資格の勉強はありますか?やはり宅建は転職する上で必要になるのでしょうか?
質問
不動産会社への転職を目指して独学で取れる資格は?22view
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回答
1件の回答
実務経験がなくても取りやすい宅建からのチャレンジが無難。
異業種から不動産業界に転職しました。私が宅建資格を取ったのは転職後ですが、何社かの入社面接の際に、宅建の資格を持っているかどうか、前回受験したかどうか、受験していなくても勉強をしているか、について質問されました。異業種から転職したい理由や不動産業界を志す意欲を示すものとして、資格の勉強をしている事はひとつのアピールにもなると思います。
業界内でも一番多くの人が持っているのが宅建になります。比較的独学もしやすいため、毎年実務従事者以外も多数受験しています。実際の業務で必要になるかどうかは、正直不動産会社でもどんな仕事をするかによりますが、基本持っている人が多いことからも当然あったほうが良いです。売買の取引を行うような仕事であれば、資格がないと契約業務の担当者になれなかったりします。転職者としては、経験が浅い人ほどあれば助かる場面が出てくると思っています。ちょっとした事ですが名刺の肩書きも増えますし。
宅建について補足しておきますと、正式名称は宅地建物取引主任者という名前の資格だったのが、2015年から宅地建物取引士という名称になり国家資格になりました。これは、不動産取引も証券化やリフォーム事業など取引が多岐化しており、これまで以上に複雑で高度な知識が必要となり、宅建主任者の役割もより専門性の高い重要なものになるという流れを受けての変更です。国家資格に格上げされたことによって、試験の難易度に大きな変更はあったわけではなく、実務経験なしでもとりやすい国家資格として受験者の人気が出たのは間違いないと思います。
試験は毎年1回、10月半ば頃に開催されます。年に1回しかないので、一度不合格すると次のチャンスが1年後になるので、そういう点でも将来を見据えて早めに勉強してチャレンジしておくのがおすすめです。取りやすい資格と言えども、合格率は毎回15%くらいで、仕事をしながら勉強して受験するわけですからそれなりに勉強時間を確保して学習を続けることが必要で、簡単な事ではないと思います。実際、不動産会社でも何年も落ちて毎年受験している先輩方もけっこういます。
試験の内容は、宅建業法という不動産の売買や賃貸の取引に関する宅建士が行う業務に関する法律の問題以外に、民法や建築基準法からの出題があり半分以上を占めます。
建築基準法や建築に類する法律の勉強は他の不動産関連の資格試験でも出題範囲となります。建築物を建てる時の建物の高さや建築物の用途・種類に関する規制に関する内容でけっこう細かい暗記ものが多いです。そのため、宅建の勉強をしていると他の資格の勉強にも活かしやすいです。主なものだと1級・2級建築士や不動産鑑定士、管理業務主任者・マンション管理士などでしょうか。
そういった意味でも出発点となる宅建を勉強しておくのは今からできるベストな準備だと言えます。