私は今、動物園の飼育員への転職を考えています。
何ヵ所か目指そうと思う動物園があるのですが、民間の動物園と公立の動物園があるので違いがあるのか気になっています。
公立の動物園だと公務員になるようなので安定しているように感じるのですが、そうなのでしょうか?どちらが働きやすいのかわかる方がいれば教えていただけると助かります。
質問
民間の動物園と公立の動物園の違いはありますか?3469view
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回答
1件の回答
民間と公立の両方で勤めたことがありますが、それほど大きな差ではありませんが、公立の動物園方が公務員として採用されたこともあってか給与や福利厚生は良かったです。
しかし、公立は募集の際に1、2人しか採用されないことが多いため、競争率が激しくなります。
民営では、多いところでは10人以上まとめて採用されるため、若干受かりやすかったように思います。
また、公立動物園では公務員としての募集ということもあるためか、動物園の公共性などを重視するため、研究や自然保護活動について高度な知識を求める傾向があり、学歴が高い方が有利であるように感じました。経験などが豊富な人が特に受かりやすく、最終面接までの残るのは大体経験者ばかりです。これまで、経験がないということだと難しいかもしれません。
公務員の募集は地元出身者をとりたがる傾向もあるため、何かしらその土地に縁がある人も有利になります。
仕事内容については、民営の方が利益をより求めていることもあるのか物販など接客業務も兼務する事が多かったです。飼育とは全く関係のない営業を任されていろいろな施設に割引券を置いてもらえるように交渉に行ったこともあるので、そういうことをやりたくないという人がやめてしまうことも少なくありません。入園者数や入場料の収益など売り上げについても、個人的に自分の周りに営業をかけるようにすることなど厳しく言われました。
ただ、私がいた民営動物園に関していえば、お客さんを呼び込むために新しい取り組みを求められていたので、ある程度しっかりと企画を練ればどんどん挑戦させてもらえたので、新しいことに意欲的な人にとってはやりがいを感じると思います。
その点公営は世話の仕方、施設管理など飼育に関してかなり厳しく指導がありました。
公立として市民からのイメージを特に気にする傾向があり、売上についてはあまり言われませんでしたが、無駄な支出を極力抑えるようにするなど、市民からの税金で運営していることを特に意識するように言われました。
公立動物園のデメリットとしては、あまり人の入れ替わりもなく新しいことをやるにしても市の許可が必要なこともあるため、新規事業をどんどん行っていきたい意欲的な人にとっては息苦しさを感じてしまうことがあるようです。
誤解がないよう捕捉しますが、公営でもイベントやガイドなどで接客業務はかなりありますし、民営でも飼育に力を入れている所はあります。あくまでも私が働いた場所での印象です。
来園者にしても、どうしても入園料が高くなってしまう民営は観光客など1回きりが多く、無料など入園料の安い公営は地元のリピーターが多かったです
ちなみに芸能人とかテレビの取材は圧倒的に民営が多いです(笑)
公営動物園では動物園友の会やサポーターといった名称で動物園のファンクラブのようなものがある園が多いです。
そういったものに入会されるリピーターの方たちとはイベントであったり、普段来てくれた時に話したりすることで、仲良くなることがよくあります。家族でいらっしゃる方も多いので、子供と仲良くなって名前を覚えてもらったり、じっくり解説したりできることやりがいにもつながります。
個人的には、公立動物園の方が地元密着という感じで仲良くなった常連さんが多くてやりがいもあって楽しいと感じます。
雰囲気的には、レジャー施設として動物も接客も楽しめて、新しいことに挑戦したい人は民営、売り上げを気にしないで地元の人とのふれあいや飼育を頑張りたい人は公営って印象でした。