助産師として産科病棟で働いています。
私が働いている病院は市民病院で、市民病院といっても様々だと思いますが、病床数も多く、大学病院などと同じ規模のかなり大きな病院です。入院患者も多く、常にベッドが満床でオペの件数も多いです。NICUもあるので、他のクリニックなどから搬送なども受け入れているような病院です。
この病院で働いていて、最近どうにかなればいいのになと思っていることがあります。それが患者さんの面会についてです。以前は面会時間内であれば、どなたでも面会ができる状態だったのですが、数年前に産後の入院患者さんのお子さん、つまり上の兄弟になるお子さんがお母さんと生まれた赤ちゃんに会いに面会に来たのですが、その時にインフルエンザを持ち込んでしまい、他の入院患者さんに伝染して病棟内で蔓延してしまったというケースがありました。
しかも、そのケースが2回続いてしまい、入院患者さんはその間は隔離状態になるので、一切面会できない上に、妊婦さんの入院だと胎児への心配を口にされる方や、産後の方だと生まれたばかりの赤ちゃんは大丈夫なのかと心配されていました。もともと体調不良の方などの面会はお断りしており、入院前にも患者さんに充分説明はしていましたが、兄弟児となると子どもは元気そう見えて急に体調不良になったり、熱が出たり、それが感染する子ども特有の病気だったとなると、防ぎきれない部分もあり、抵抗力の弱い妊婦さん、新生児がいる病棟なので、やむなく兄弟児の面会を制限することにしたのです。
仕方がないことですが、新しい兄弟が生まれて自分達はお兄ちゃんお姉ちゃんになるのに、生まれた赤ちゃんに会えない、もっと小さいお子さんだと入院でお母さんと数日間離れ離れになることで、精神的に不安になることが多く、しかし少しだけの面会もできない状況にされてしまう、切迫早産などで長期入院している妊婦さんのお子さんなども、長い時では数ヶ月もお母さんに会えない状態になることで、お子さんの方も精神的に不安的になるし、入院している患者さん自身もお子さんに会えないストレスが入院中にどんどん強くなり、ひどい場合だと妊娠したことまで否定的に捉えてしまうケースなんかもありました。
では経産婦さん自身が出産で、私の病院を選択しなければいいのでは?と思うかもしれませんが、分娩できる場所が減少している世の中ですし、私の病院は市民病院なので、少しでも妊娠に問題があったり、合併症があったりすると他の病院から紹介され受診しフォローという形になります。初めから兄弟児が面会できる病院をわざわざ選択しても、仕方なく私の病院で出産しなくてはいけなくなるのです。
確かにやむを得ない決定で、入院している患者さん、新生児を守る義務があるので仕方がないことだとは思いますが、やっぱり兄弟児が面会できないなんて、家族みんなで赤ちゃんの誕生をすぐ迎えることができないなんて、そのご家族にとっては一生に一度しかないことなのに、それを制限されてしまうなんて寂しいなと思ってしまうのです。
この病院の決定はもう変わることがないと思います。だから、私は面会制限のない病院もたくさんあるので、そういう病院に転職しようかと考えていますが、兄弟児の面会制限がある病院って今は当たり前のことなのでしょうか。面会制限のない病院の方が少ないのでしょうか。
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3件の回答
転職いいと思いますよ。助産院で働いていますが、家族みんなで迎える出産の感動は、何物にも変えられない時間と体験だと思います。あなたが家族で迎える出産を望んでいて、そういう看護の提供をしたいと思っているのなら、そのようなシステムの病院や助産院はたくさんあるので、転職して、自分の意見と合っている場で思うように看護していいと思います。
私の病院も同じく12歳以下のお子さんの面会制限がありますよ。
理由は同じく小さい子どもは様々な感染症を持ち込む可能性があるからです。私自身はもうそのことは割り切っています。
そして、同じように兄弟時と面会できないことで、長期入院の方や小さい兄弟時がいる方の産後など悩みやストレスを吐き出される患者さんが当病院にもいます。
長期入院でお子さんに会えない方のストレスは計り知れないものがあると思うし、妊娠を否定的に捉えて欲しくないので、そのような患者さんにはたとえばスカイプの提案などパソコンの持ち込みを許可したり、病室内で使える携帯電話の提供、手紙や少し大きいお子さんなら交換日記などの提案をして、なんとか入院治療の励みになるようにしてもらっていますよ。
毎日折り紙でお子さんにプレゼントを折っている方もいたし、お手紙のお返しに写真付きで旦那さんがお子さんの絵を面会に持ってきて、涙されながら喜んでいる患者さんもいました。
直接会えなくても、兄弟児のお子さんと繋がっていられる何かを提供してあげることで、状況を受け入れ適応してくれることもありますよ。
産後の数日の離れ離れに関しては、お楽しみが延びるという手や、これから退院してもママは赤ちゃん優先になっちゃうから、ママが相手してくれなくても我慢するための練習の期間などとお話してみたりしていますよ。
転職しなくても、あなたにできる看護やアプローチがたくさんあるのではないでしょうか。むしろ、その状況でストレスが溜まっている患者さんの助けになる方法を考えてみては?
今は面会制限がある病院が増えたと思います。私が働く病院は兄弟児の面会は大丈夫ですが、連れ去りや不審者対策、もちろん感染対策もあって、新生児の父親と兄弟児のみの面会となっています。出産という幸せなことに、面会制限があることは寂しいなと私も思いますが、それよりも私たちには守らなくてはならない患者様や新生児、胎児がたくさんいるので、そこは受け入れるべきことなのかなと思って働いています。
確かに生まれてすぐの感動には立ち会えないかもしれませんが、数日待ったら家に母親と赤ちゃんが帰ってくるわけです。数日間お楽しみが延びたといい方向に捉えてもらえるような関わりをしてみたらどうでしょうか。私はそうしています。
意外と、祖父母にあたるご家族の方などからは、そうよね!まずは無事に生まれてくれたことが一番だしね。と多くの方が納得して賛同され、直接会えず父親などから写真を見せてもらうだけでも満足して帰って行かれます。
すぐに転職ではなくて、今の職場のその変えられないルールの中で、どうしたらより良い看護ができるのか考えてみてからでもいいのではないでしょうか。