現在、税理士という仕事に魅力を感じています。税理士試験も受験済みで簿記論・財務諸表論・国税徴収法の科目に合格しています。1年ほど仕事をせずに勉強しており、そろそろ手持ちの資金が少なくなってきたので、税理士補助という形で税理士事務所で働くことを考えています。
ただ、税理士を目指している人の多くが、将来は独立という形で一国一城の主になることを目指していると思いますが、私の場合は独立して働きたいという気持ちは持っておりません。
ただ、女性として社会で生きていく上では、結婚・妊娠・出産・子育てといったようなイベントがあって途中で一度働くことを辞めても、復帰が容易な職業に就きたいと考えています。そのため、資格を持って働く士業というものに魅力を感じるようになりました。
将来的に勤務税理士という形で税理士の仕事を続けていくことはできるのでしょうか?税理士業界においてはあまり長期間同じ会社で働き続ける例は少ないとも聞いています。やはり、一般の企業のように定年までサラリーマンという形で働くのは難しい業界なのでしょうか?
質問
税理士補助として転職して、将来は勤務税理士になりたいのですが27view
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回答
1件の回答
現在、税理士事務所で働いている30歳の女です。
私は転職を一度経験しているので、2つの税理士事務所で働いた経験があります。
最初に働いた事務所はいわゆる「BIG4」といわれる大手の税理士事務所でした。
BIG4については一般的な税理士事務所のイメージとはかけ離れており、普通の大手企業をイメージして頂いた方が良いと思います。
このようなBIG4についてはかなり給与水準も良く、大きな仕事もたくさん任せてもらえます。
また、能力の高い人も多く働いており、成長意欲が高い人にはおすすめの環境です。
ただ、質問者さんは結婚・妊娠のようなさまざまなイベントを経ても働き続けられる職場、つまり産休などをとっても復職しやすい職場を探されているのかなと思います。それであれば、BIG4の事務所はあまりおすすめできません。
そもそもBIG4の事務所は仕事がかなり厳しく、終電まで残業するのも当たり前です。BIG4で働きながら、出産・子育てを行うのはまず無理だと思います。
ただ、男性の場合であれば、独立せずにずっと勤務税理士として働くのであれば、BIG4のような大手税理士事務所に入るのは悪い選択肢ではないと思います。
どちらからというと、女性で結婚・子育てと両立しながら働いていきたいということであれば、10人程度の従業員からなる中規模事務所で働くのが良いと思います。
このような中規模事務所であれば、所長の考え方次第で、産休を取らせてもらったり、育児中の短縮勤務といったことも認めてもらえる場合もあります。また、子育て中などは正社員から週3日勤務のパートに勤務形態を変更するといったような柔軟な働き方を取ることもできます。
現に私が働いている事務所でも、子供が小さいので、現在週3回のパートという形で働いている税理士の先生もいます。このような中規模事務所を中心に就職活動を行ってみるのが良いでしょう。
所長先生と数名のスタッフだけという零細事務所では経営面での体力が無いため、産休や子育て中の女性を抱える余裕はないと思います。
税理士事務所の先生にとっても、独立の可能性がある30代・40代の税理士資格保持者と一緒に働くことは顧客を持って行かれるリスクがあります。そういった面で独立したいという気持ちが無い税理士資格保持者というのは非常に重宝される存在になることは間違いありません。
中規模事務所は本当に所長の考え方次第で全く風土が変わってくるため、同じ事務所で働き続けたいなら、まずは女性の産休・育児などに理解がある所長がいる事務所を選択するようにしましょう。