今製薬会社への転職を検討している女性です。国内系の製薬会社は年功序列でしょうか?実態を教えてください。
質問
日系の製薬会社は年功序列か?174view
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回答
1件の回答
偏見も多く含みますが参考にどうぞ。
○<国内の製薬会社は、年功序列から能力至上主義への移行をしているが・・・。>
以前は、国内の製薬会社の昇進はほぼ完全な年功序列でしたが、近年は外資系製薬会社に見習い、能力至上主義に移行しつつあります。しかしながら、国内の製薬会社ではいまだに年功序列制度をとっているところも少なくありません。
外資系の製薬会社は、成果や能力のある社員をどんどんと昇進させて30歳代前半でも管理職になり年収1000万円以上になることもありますが、国内の製薬会社では、どんなに早くても、30歳代後半にならないと、管理職にはなれず、年収1000万円以上になることことはありません。
そして、国内の製薬会社では実績や能力がなくても、40歳代では多くの人が管理職になることができこの能力のない管理職の存在が、社内では問題になっていると私は感じます。
能力のない管理職が、能力や実績がある社員の上司になったとき、若い社員は、的確でない指示を受けたり、安月給で無意味に馬車馬のように働かせたり精神論ばかりいわれたりすることのより、優秀な社員は嫌気がさし転職にふみきるといった行動を起こすことになるんです。
そして、優秀な社員は、能力至上主義の外資系製薬会社へ転職してしまい、国内の製薬会社は、ますます弱体化し、外資系製薬会社との競争に勝てなくなってきていると思うんです。
これは今の日系の製薬会社は年功序列制度の問題点だと言えます。
○<年功序列制度の長所と短所>
年功序列制度はもちろん長所もあります。年功序列制度の長所としては、日本の昔からの慣習である「年が上の者が、年が下の者を指導・教育する」という形態により、スムーズに組織が動きやすいということや、とりあえず会社に長い間勤めていれば昇進できるのだからと考え社員が安心感を得ることができます。
一方、年功序列制度の短所としては、長い間失敗せずに勤めていれば昇進できるということから、チャレンジ精神が希薄となり、結局事なかれ主義の社員が多くなり、新規な事業が発展しにくいということがあげられます。
特に、製薬会社では他の製薬会社と違ったことに、どんどんと挑戦し新しい医薬などを開発していくことが会社の発展や業績につながりますので、新たなことに挑戦しない姿勢というのは、会社自体の地力や競争力を低下させます。
また中には長い間会社に来てさえすればよいと思うような社員もでてきて仕事をしない人などが現れてくるなどの問題もあります。
一般に、国内の製薬会社では、よほどの失敗をしない限り、減給や退職に追い込まれることもなく、必要最小限の仕事しかしない人が出てくるという問題もあります。
また、前記したように、仕事のできない上司がいることは、職場のモチベーションを下げたり、若い優秀な社員の他社への流出をまねいたりします。
その他にも、実際に実務を行う若い社員が、給与が安いために辞めてしまい、一方、年齢の高い管理職の定着率ばかりが上がり、高い人件費のわりに、生産性が上がらないというような問題も起こりがちです。
これも現在の製薬業界の1つでしょう。
○<事務職や工場での職務に関しては、相変わらず年功序列である>
事務職などや工場での職務については、営業職や研究職と比較して、成果の差が出にくく、依然として、年功序列の人事の昇進制度が採用され続けると考えられます。そして、これらの職務について、年功序列制度を続けることは、あまり他の製薬会社との競争力などに影響を及ぼしません。
○<年功序列制の今後は?>
能力至上主義の外資系の製薬会社に、新薬開発の競争などで負けている国内の製薬会社では、段階的に、年功序列制度から、能力至上主義に変わっていくと予想されています。
そして、特に営業職や研究職の場合、若くして管理職に昇進できたり、長く勤めてきた年長の社員でも減給されたり、リストラで退職勧告をされたりするケースが出てくると考えられています。
日本の昔からの慣習である「年が上の者が、年が下の者を指導・教育する」という形態をくずすことに抵抗がある社員も多いので、チームワークがうまくいかなくなったり、個人プレーが目立ったりするような問題も起こるかもしれませんが、実際に、競争力を強化しない限り、国内の製薬会社の将来もありませんので、人事評価制度の見直しが必要とされています。
これらの点から、国内の製薬会社は若い優秀な研究職や営業職を求めて、中途採用の求人が増えると予想されています。
以上参考になれば。