ベンチャーキャピタルに転職して良かったこと、悪かったこと474view

現在金融機関に勤務していますが、その中でクライアントとの距離の近いベンチャーキャピタルに転職したいと考えています。
ベンチャーキャピタルに転職して良かった事、悪かった事について教えて下さい。

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回答

1件の回答

  1. bmrackham 2016/11/22 0:33

    ベンチャーキャピタルと言うと「あまり実態がわからない」だとか、「投資詐欺なのではないか?」等、散々言われて来ました。同業他社でも、現に会社の乗っ取りや特許の取得、法律の抜け道をつかい、かなり悪くどい仕事を行っている会社もある為だと思います。
    しかしながらベンチャーキャピタルは、各メガバンクや国内大手証券会社も力を入れているほど、上場を目指している企業にとっては明確な企業だと言えます。
    大手広告代理店を考えて頂ければわかりやすいかと思いますが、テレビでコマーシャルを放送する際に、構成から主演者、放送時間帯、放映単価に至るまで、すべてまとめているのが広告代理店です。
    これをベンチャーキャピタルに置き換えると、支援先のゴール(株式上場等)、支援先の選定、上場プロセス、上場に至るまでの売り上げ、と企業の縁の下の力持ちとなります。
    大手広告代理店も表には出ず、すべてを完璧に行っていると思いますが、ベンチャーキャピタルも表にはほとんど出ることがありません。しかしながら、やりがいや達成感は、他の金融機関と比べても遜色ないものと思います。

    さて、ベンチャーキャピタルに就職して良かった事を挙げるなら、明確なものが、私は3点程あります。

    まず1つ、
    実際に企業経営者の方とお会いして、様々なビジネスモデルや最先端の情報を共有できるという事に付きます。現にある程度成功されている方や、今まさに大輪を咲かそうともがいている経営者の方等、様々な経営者に会う事が出来ることです。経営の話しをしていると、皆、目を輝かせて語るところ等、他の金融機関では経験できないことだと思います。
    銀行の場合は融資なので、毎月の返済が発生し、経営者の方はどのような形で返済していくかという事に捉われてしまい、目を輝かせて融資の立ち合いに行く経営者は基本的にはほとんどいないと思います。出世払いと、翌月から返済・・・どちらが、精神的な負担が少ないかを考えて頂ければ、分かりますよね。

    そして2つ目、
    いかに支援先を成功させるかがベンチャーキャピタルにとって重要なこととなります。その中で、成功までのプロセスを自分なりに構築し、実行し、成果につなげる。成果になるまでは、試行錯誤をしながら、ローンチを行い、いかに効率よく収益をあげるかを支援先企業と共に練ることができます。こんな経験は恐らく、銀行の一部業務とベンチャーキャピタルしか出来ない事と思います。

    そして最後に、
    一人の人間として、最大限のスピードで、成長出来る事です。他の金融機関は、どうしても、融資部や審査部、営業部等色々な専門部署に配属されますが、ベンチャーキャピタルでは、基本的にすべての事において支援先を担当する事になりますので、どんなことでも経験する事が可能です。会計・税務の知識や、金融機関全般の知識、労務管理に至るまで知識は尽きる事がありません。その知識は、どんな業界においても成功のプロセスが異なるだけで、知識的なことには大きな違いがありません。例えば、税務、労務等、法律と言うルールに拘束されているからです。どんな事よりも、経験と知識が、ベンチャーキャピタルにおいては他の職業と比べ群を抜いていると思います。

    この3つが、私がベンチャーキャピタルに転職して良かったと思う事です。

    次に、ベンチャーキャピタルに転職して悪かったと思う事についてです。

    一番は、労働時間の問題が大きいです。どうしても支援先の都合や会社の都合もある為、時間的な拘束が非常に長くなります。労働外拘束時間は致し方ないものですが、休日返上も多々あり、家族との時間がかなりの部分で削がれます。家族との団欒は、しっかりと支援先のゴールが見えて一息ついた際に、ということになるので、この点はある程度覚悟が必要です。

    また、支援先にもしもの事があった際には、問題点を洗い出し、精査し、対策を講じて行きますが、対策を講じても実利につながらなくなってしまうと、支援打ち切り等の判断をせざるを得なくなります。こうなってしまうと、精神的にも大変重い判断を迫られます。グループでの打ち合わせ後に、支援先に支援打ち切りを伝え、今後の資金提供等の事や、その他の労務、税務、関係先等の対応を行わなくてはなりません。この業務はないことが一番良いのですが、いざ支援を打ち切ると、対応によって通常業務に大きな支障が出てきます。そして、生産性がなく事務処理になるので、モチベーション維持も相当の負担が来ます。
    この2点が、私が仕事をしていて、相当、気を遣いベンチャーキャピタルの精神的負担の大きさを実感したことです。

    どんな企業、業種においても、メリット・デメリットは生じてくると思います。ベンチャーキャピタルは、大きな困難や苦労はありますが、やりがいや達成感もひときわ大きなものになりますので、それを目標に、支援先企業を共に成長するという考え方があるととても良いと思っています。

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