ベンチャーキャピタルに転職したいと思い、いろいろと調べていますが、あまり自分自身が納得できる回答が有りませんでした。
そこで、ベンチャーキャピタルにて業務に従事している方にご質問が有ります。
ベンチャーキャピタルに転職するなら、どんな資質が必要ですか?ご教授頂けると幸いです。
質問
ベンチャーキャピタルの勤務に求められる資質やスキル405view
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回答
1件の回答
ベンチャーキャピタルにて、総合的に業務に従事していた者です。
ベンチャーキャピタルはとにかく仕事に対するスピード感やフットワーク、相手の話を聞く耳、常に冷静冷淡でいる事がとても大切だと思います。
なぜなら、ベンチャーキャピタルの本質として、企業を支援して、こちらが想定している出口まで導くことを目的としている為です。出口については、勿論、株式上場や上場準備まで、はたまた上場を目的とせずともベンチャーキャピタルとして支援した企業がしっかりと利益を出し利益還元が図れる場合など多岐に渡ります。
ベンチャーキャピタルとしては、もちろん株式上場をした場合にストックオプションや取得株式の売却益が大きい為、支援先ヒアリングの際に確認する事が当社の場合は必須でした。
何故、仕事に対するスピード感が絶対的に必要かと申し上げますと。
経済情勢の変化、市場の変化、はたまた地政学的な変化と情勢一つで支援先企業お収益悪化や、支援の打ち切りにならない為に、各種情報収集にしかりマーケットに対するローンチにしかり、各分岐点分岐点に早く到達する事が求められます。
フットワークについても、各関連先企業調査や、業界の動向調査を支援先企業と供に行って行くことから、いかにレスポンス早くフットワーク良く活動出来るかも支援先との関係構築と言う面から大切になってくると思います。フットワークだけはセンスとかではなく日々の生活を改善したり、時間管理トレーニングを積むことで大きく改善できます。
仕事を覚えてくると人間はどうしても、流れ作業になりがちです。私も、業界の調査をし、決算書や損益計算書、貸借対照表を見て簡単に判断する事も実際に有りました。しかしこれは大きな落とし穴があります。
何故なら、何もヒアリングを行っていない為、決算書を見ただけで判断してしまった場合に机上の判断は大体間違っていることに後になって気づきます。
私たちは銀行のような金貸しではないので、支援先企業を大きく成長させることがベンチャーキャピタルの努めで、収益が出てからの出世払いのような感じに考えていただけるとわかりやすいかと思います。その中で、支援先によっては、全く違う考えを持っていたり、決算書上は赤字でも支援する事によって大きく成長する可能性を秘めている企業も多くあるからです。この為、支援先選定の際にしっかりと相手の話しを聞く耳が必要になります。とにかく話しを黙って聞く事!!!これが、決算書よりも損益計算書よりも貸借対照表よりも重要になります。
最後に、常に冷静冷淡である事が必要です。
冷静は物事を冷静に見分ける事に必要かと思いますが、冷淡は言葉の本質からもわかるように、少々ドライでなければなりません。当然、一件しか対象にしないベンチャーキャピタルではそうはいかないと思いますが、たいていのベンチャーキャピタルでは、規模の大小にかかわらず年間に何件もの案件をこなしています。そこで、支援先として実際にスタートしたとしても、ゴールまでたどり着けない案件も出てきます。その際には、少々残酷かもしれませんが、支援を打ち切ると言った事にもバッティングするかもしれません。
そうなった際には、勿論私的な感情を押し殺してでも業務に邁進する必要があります。
ここでのメンタル的な負担は相当大きいな負担となりますが、乗り越えていくことで、同じ過ちを繰り返さず成功する企業を増やすことが出来るなら、個人でのスキル、レベルアップは大きな財産になると思います。
ベンチャーキャピタルは試練や困難の連続ですが、大変やりがいのある仕事ですので、一長一短で考えず、挑戦が可能で有れば挑戦してみてください。