市庁舎や図書館の老朽化を機に図書館の統廃合計画があるのですが、市の予算の関係もあり、どのようになるのか不透明になっています。
「図書館がなくなったら老人の行く場所がなくなる」と近所のおじいさんが騒いでいたのですが・・・。
まちづくりに図書館はどのようなかかわり方がありますか?
質問
図書館とまちづくりの関係性396view
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回答
3件の回答
多くの図書館は閑静な郊外にあり、ちょっと不便ですよね。本の所蔵管理に広い場所を要するからかもしれないですね。「もっと便利な所とか近くにあれば図書館を利用するけどね」という声もききます。今はインターネットの普及により、公共図書館だけではなく大学図書館の蔵書検索も簡単にできるようになっています。これだけネットワークが普及しているのだからもっと上手に使ったらどうでしょう。
それを踏まえて、もう一歩進めて貸出返却も公共図書館、大学図書館の連携によってスムーズにできるのではないでしょうか。大学図書館が市民に利用者サービスをしている例はかなりありますが、公共図書館と連携してサービスをしている館はまだ少ないように思います。
また、某中学校には図書室がなく渡り廊下一本で公共図書館と繫がっている例があります。同じように大学と公共図書館が併設されている例もあります。大学図書館と公共図書館がネットワークを作り、市民へのサービスを展開しているところもあります。
単独での図書館運営は予算面も含め大変です。横との連携は図書館の活性化と共に市民の知的センスを高める一助につながっていくものと思います。
図書館といえば公共図書館を始め、大きな組織を考えがちですが、NPO法人が運営する民間図書館って聞いたことがありますか?
千葉県船橋市を拠点に活動している民間図書館があります。誰でも無料で利用でき、蔵書は寄贈本で賄い、スタッフもボランティアです。蔵書数200~50,000冊程度で規模はまちまちですが、駅前やマンション、団地、お店の一角等で運営しています。まちの活性化につなげるいいヒントになるのではないかと思いますよ。
一昔前は立派な図書館を立て替えた市町村が多くみられましたが、今は行政の予算縮小に伴い、図書館どころではないでしょう。そして、図書館は減らしていき、業務も直接行政から切り離し委託したいと思っているのが現実です。図書館は智の宝庫と思いますが、教養文化的な側面はどうしても削られがちです。
分館を廃止し、地域を大きく数ブロックに分けて新館を建てる場合が結構ありますが、利用者は不便を強いられます。予算がないのに無い物ねだりはできませんから、統廃合も仕方ないと思いますが、統廃合後は利用者へのサービスを真剣に考えて欲しいのです。
例えば、統合された側の図書館を利用していた人は図書館が遠くになるのでその交通手段が課題です。私の地域では市と連携し小さなマイクロバスを運行しています。有料ですが、一般の公共交通機関とは別のルートを運行しているので買い物にも通勤にも利用でき便利です。
また、駅前のどこか一角に出張所を設け、図書のお取り寄せサービス、返却は図書館に行かなくても出張所に返却とか、その貸し出し業務はボランティアを募るとか。また図書館の中に閲覧空間とは別に、憩える空間を作ってみるとか。
また、新館を建てなくても、駅前の大型店舗の一角を利用して市と協力しながら図書館にするなど、結構利用者は増え、人が集まるのではないでしょうか。
「図書館は静かに本を読むところ」、これは大切なことですが、ちょっとした動きで図書館を多くの人が利用でき、心が豊かになることで、まちの活性化につながっていくと思います。