中堅製薬会社勤務、他社の研究職に転職希望128view

製薬会社の研究職に転職希望なのですが、転職自体が初めてなので、ご助言を頂きたいです。
現在は中堅製薬会社勤務、大卒20代男。宜しくお願いします。

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回答

1件の回答

  1. pyle_p 2016/08/15 19:59

    製薬会社の研究職についてですが、求人欄には「研究職」とだけ書いてありますが、研究職にも色々な種類があります。
    ①医薬化合物の合成研究、②薬理の研究、③製剤研究、④工業化検討のための研究などです。
    何の求人をしているかをしっかりと把握して、採用試験に挑むべきです。

    ①医薬化合物の合成研究
    まず、医薬化合物の合成研究ですが、たくさんの化合物をすばやく合成しなければなりません。そして、それらの合成された化合物はスクリーニングにかけられ、薬効があるか、毒性があるかなどが検討されます。
    この職種の採用試験に合格するために必要となってくるのは、体力と有機合成の豊富な知識です。有機合成の知識はモリソンボイド程度の知識ではとても足りず、例えばジャーナル・オブ・オーガニックケミストリーやジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカルソサイエティなどの文献をたくさん読んで豊富な知識をもっていないと、まず採用試験には受かりません。

    また、他の競合会社に新薬を先に開発されてしまうと、もうそのプロジェクトは終わりになってしまいます。「2番目じゃ駄目ですか!」という有名な発言がありますが、研究は2番目では駄目なのです。研究は1番最初に成果を出したところが特許出願をして特許権を取得します。そうしますと、特許出願日から最長で25年間、他社はその化合物について製造や販売ができなくなってしまうのです。そのため、医薬化合物の合成研究は競争が激しく、いかにたくさんの化合物を短期間でつくるかが勝負になってくるのです。

    ちなみに、研究者と言えども特許に関するスキル(特許明細書の作成できる特許法をある程度知っていることなど)を採用試験でアピールできれば、面接官は「おっ、こいつはちょっとできるやつだな」と心証がよくなり、より採用の可能性が高くなります。
    また、医薬の合成研究は、前述のとおり短期間で成果を出さないといけないため、時間外労働がものすごく多いです。
    私が在籍していた会社を例に出すと、時間外労働100時間なんて者はざらにいました。ですから、採用試験の際に、体力に自信があること、長時間の残業もいとわないことなどをアピールすると採用の可能性は高くなります。
    ただ、医薬化合物の合成研究の研究者は仕事が大変というだけでなく、成果を出せば出世も早く、私の勤めていた会社でも、歴代の社長や取締役は医薬化合物の合成研究の研究職からの出身者が多くを占めています。

    ②薬理の研究
    次に薬理の研究職ですが、合成研究で合成された医薬化合物を動物などに投与などをして薬効や毒性などを調べる職種です。この職種は特別なスキルはあまり必要なく、手先が器用であることくらいしかアピールポイントはなく、ルーチンワークが多いです。時間外労働も通常はあまりありませんが、医薬化合物の合成研究の研究者と比較すると、出世も遅いです。

    ③製剤研究
    製剤の研究職は、合成された化合物が人間の体内に入ったときに有効に発揮できるかなど、剤型(例えば、カプセル剤や錠剤など)の研究をするところです。ただ、一般にほとんどの剤型は世の中に出尽くしており、新規な剤型を研究することはほとんどありませんので、一般的な製剤の知識があれば十分であり、ルーチンワークが多いです。
    時間外労働も通常はさほどありませんが、出世も遅いです。

    ④工業化検討のための研究
    最後に工業化検討のための研究ですが、ラボで合成法が確立された化合物を実際にスケールアップして製造できるかどうか研究する仕事です。スケールが大きくなりますから、体力が必要になります。
    また、同じ反応をするのにも、ラボとは違いたくさんの時間がかかりますので(例えばラボだと反応温度を100℃にあげるのに3分ですむところ、工業化検討用の容器では1時間かかるなど)、時間外労働は多いです。ただ、スケールアップに関しては、ノウハウ(例えば反応器の形状、攪拌羽の形状など)がありますので、このへんの知識を採用試験でうまく説明できれば採用の可能性は高くなります。ただ、実際に仕事が大変な割には評価されにくく、出世もそこまで早くはありません。

    以上、研究職の各職種について説明しましたが、日本の製薬会社は即戦力を求めていますから、ご自分が即戦力としていかに使える人材であるかをアピールすることが、採用されるのに最も大事なことだと思います。

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