現在27歳、ITベンチャー系の会社で営業事務をしています。いずれ出版社へ転職したいと考えており、今は出版業界について勉強しつつ、情報収集のためにあれこれ求人を眺めている段階です。
出版社の求人(特に編集職)って、少ないですよね?新卒採用のスタートが遅くなっているため、中途採用にまで手が回らないのか?あるいは単に時機が悪いのか?など色々考えてしまいます。出版社の中途採用は、何月頃が狙い目とかあるのでしょうか?
また、できれば編集職に就きたいのですが、時折「キャリア形成のため若年者を対象とする」みたいな表示を見つけます。何歳くらいまでなら挑戦できるものでしょうか?
質問
出版社への転職、狙い目の時機は?何歳までなら挑戦できる?480view
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回答
3件の回答
労働基準法により、求人に理由なく年齢制限を設けることが原則禁止されました。「キャリア形成のため若年者を対象」という表示は、その逃げ道というか、要は「キャリア形成という理由をつけて、若いやつだけを採用するよ~」みたいな意味です。即戦力になる中途採用よりは、新卒と同じくらいの給料で雇えて育成もしやすい第二新卒を採りたいのではないかと推測します。
で、この表示がある場合、ボーダーラインはだいたい30歳ですね。応募者全員に面接をするほど、中途採用には時間もコストもかけられないので、履歴書の年齢でふるいにかけざるを得ません。ただし、30~35歳であっても職歴や実績を鑑みれば、書類審査は通過することもあります。35歳を超えてくると、よその会社では課長クラスですから、待遇面での事情が変わってきます。例え採用したとしても、所属する部署のトップとの年齢差が気になりますね。うちの会社を例に挙げると、編集部は部長が42歳、各チームの主任は30代前半ばかりです。ここに未経験で新卒待遇の35歳を放り込む・・・どれほどギクシャクするか想像もできません(笑)
質問者さんは現在27歳ということですので、遅くとも30歳までの転職を見据えて動くのがいいかと思います。
出版社の中途採用の時期について、採用側の視点からお答えします。
中途採用の募集をかけるタイミングというのは、①欠員補充のため(主力のスタッフが辞めた・異動した、など)、②業務拡大(新規部署ができた・新規ジャンルへ参入した、など)の2パターンです。ただし、出版社で業務拡大というのはなかなか珍しい話でして、主に①の人員不足による採用がほとんどです。
出版社で人が辞めるタイミングは、かなりバラつきがあります。もちろん年末や年度末などに多いのは確かですが、年末だから・年度末だからというより、そのタイミングで発売される本が多いからという気がします。自分の担当書籍が校了したタイミングで去るのが一番周囲に影響がないので、皆さん最後の担当書籍が校了したら1ヶ月で引継ぎをしてスパッと辞めていかれます。だから、わりと色んな時期に人の出入りが発生します。
新卒採用をしていない出版社も多いので、就職活動のスタート時期の遅れによる影響はあまりないのではないでしょうか。ですから、いつが狙い目というのはありませんから、情報収集をしながら気になる求人があれば飛びつくというスタンスで良いと思います。
転職に挑戦する年齢についてもお答えします。
編集経験者であれば、30代でも40代でも採用はあります。ただし、年齢に沿った待遇かどうかがネックになってきます。即戦力として企画編集ができる若手を想定して、月22~23万円くらいの給与で求人を出したとします。20代・30代を想定した待遇でも、40代・50代(しかも前職では役職についていたであろう年齢・実績の方)もたくさん応募してきます。それほど求人数が少ないんでしょうね。本当に実績と実力がある人は、転職サイトを通してではなく転職エージェントを利用するか、あるいは業界の横のつながりでヘッドハンティングを狙う方がよほど待遇のマッチした転職ができるはずなのですが。
質問者様の場合は、業界未経験の20代後半とのことですから、早いに越したことはないと思います。編集という仕事はやはり職人気質なところもあり、仕事の進め方も少し特殊です。経験者から教わりながら、その会社のやり方を身につけていくしかないので、あまり年がいきすぎると年下の先輩にしごかれることになります。あなた自身が気にしなくても、採用側は躊躇するでしょうね。同じ未経験の中途採用なら、教えやすい・会社の色に染めやすいと見込んで、若い方をとるからです。早めに転職の準備をされることをおすすめします。
編集者としてバリバリ本を作っていきたいなら、早めに挑戦されることをおすすめします!特に、業界未経験であればなおのこと、早いうちに業界に飛び込んだほうがいいですね。現在27歳とのことですので、今転職するのがちょうどいいかもしれません。
私は新卒で入った印刷会社で3年働き、26歳で転職しました。印刷営業から出版営業だったのですんなり採用されましたが、それから希望を出し続けて編集部に入ることが出来ました。編集職の募集は確かに少ないですが、そういうルートもありますよ。
編集という仕事自体、体力・気力が勝負なところもあります。40超えて、執筆の先生に頭を下げたり、徹夜で校正したり、その足で納品データを持って新幹線に飛び乗ったり……楽しければ何でも出来るとは思いますが、やっぱりしんどいと思います。まあ、うちの編集部は課長も部長も、本作りにバンバン携わっていますけどね。あの人たちはきっと生涯現役で本を作るんじゃないかと思いますが。将来的なキャリア形成として、役職についたり独立したりということを見据えられるのであれば、30代までに業界に飛び込む方がいいと私は思います。
もうひとつの質問、中途採用の時期ですが、年中通してやっているところは多いです。それだけ、出版業界は人の出入りが激しい業界だということでもあります。どこで求人情報をご覧になっているのか分かりませんが、転職サイトやハローワークなど情報の集まっているところだけでなく、個々の出版社のホームページなどもチェックされると良いかもしれませんよ。