本に関係する仕事に何とかして就けないかと思っています。最近は紙の本は値段が高いし、かさばるしということで、それに変わるものとして電子書籍がメジャーになっていますよね。Amazonとか楽天とかもタブレットで読めるような書籍データを販売していて、電車の中で読んでいるような人もよく見かけます。手軽さもあって、値段も物によっては安いので、紙の出版物を発行している出版社よりも、電子書籍を主に取り扱っているような会社に入ったほうが、将来性もあって仕事として良いのでないかと思っているのですが、浅はかな考えでしょうか?出版関係の方、是非お話やお考えを聞きたいです。
質問
電子書籍の出版社に入りたいが、将来性はどうでしょう?175view
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回答
3件の回答
最近は電子書籍と雑誌や書籍の編集部の垣根も低くなっていましたからね。これまでは紙媒体での新規参入が難しかったけれども、電子書籍ならばまた流通も違うので、新規参入をする出版社(?)が増えているのは良いことだと思います。そういう時期って粗製濫造だったり、素人の著者を騙して自伝出させる詐欺まがいのビジネスが横行することも多いですが・・・。
電子書籍専門で他社の漫画や本を配信していた会社でも、自社で編集部を設けて漫画家や小説家を開拓し、新たにレーベルを生み出そうとしているところもあります。なんにせよ業界が活性化しているので、「成功は楽ではないけど、可能性は他の媒体より高い」ぐらいは言えると思います。やっぱり他社のものを配信するより、自社のコンテンツ持っている方が遥かに儲かりますし、メディアミックスやらライセンスで儲ける機会が増えますからね。そこの面を考えるとブルーオーシャンとまではいえませんが、まだまだ未開の海は広いのではないでしょうか。電子書籍ならではのプロモーションの仕方、読ませ方、マネタイズの仕方などノウハウもまだまだ全然蓄積されていませんから、「俺が変えてやる」ぐらいの意気込みがある人を、会社でも求めていると思いますよ。紙媒体の経験があると下手にしがらみを考えたり、先入観を持っていたり、紙出身ということのプライドが異様に高かったりして使いづらいとも聞きます。むしろ電子書籍で育った世代が中心となってもっと面白い会社が増えればいいな、なんて思いますね。
簡単です。「面白い作品が出るかどうか」全てこれに尽きます。
当たり前ですが読者にとって面白い作品があれば読みたがるし、そこで自分の最も手に入る物が単行本なのか、電子書籍なのかの違いでしかありません。編集になるならば、まず自分で良い物を作ることを考えてください。そもそも大抵の出版社には今でも雑誌があって編集部があって、それで電子書籍も販売していますよね。電子書籍専門というところは少ないのでは。だから媒体やフォーマットなんて関係なしに「読者が読みたいものを作れば売れる」。ここだけ考えればいいんです。
あと傾向として言うと、電子書籍は圧倒的に漫画が多いです。最近ブックリーダーの性能が良くなってきたとはいえ、文庫や一般書はあまり売れません。文字ばっかりなので読みづらいのか、単に年齢が低いからなのか、いろんな見方はありますけど若い人がリーダーを使うこと自体は一般化しているでしょう。ガラケーからスマホになってそれが顕著になりました。だから面白い作品作れば電子書籍でも十分売れますよ。
電子書籍の会社で働いています。結局は有名出版社で発行されている漫画を配信しているだけなので、仕事はルーチンワークであまり楽しくないですね…。まだまだ自分たちでオリジナルの本を作って配信するほど体力もありませんし、WEBサービスの会社としての方向性のほうが強いです。つまりいかにWEB上で興味を持ってもらい、会員登録してもらうかなど考えるほうが多いですね。従来の本を電子書籍フォーマットにするのは、専門の会社に任せているので自分たちはチェックぐらいです。
気にされている将来性の部分ですが、可能性自体は大いにあるはずなのですが、発展させようと本気で考えている会社がどれくらいあるのかというと疑問符がつきます。電子書籍は紙の本よりも利便性は大幅に勝りますが、実際は「本のデータではなく、読むためのライセンス」が付与されるだけなので、手元においておきたいという人には不満でしょうし、その会社がサービスを停止してしまったら読めなくなります。そこがクローズアップされるとあまり読む人もいなくなるでしょうし、冊子という物体があるがゆえの表現の幅にはやはりかないません。もちろん電子書籍ゆえの検索性や、音や振動といった付加価値もあるのですが、そこまでまじめに作りこんでいる本も少ないですしね。
業界の発表では、毎年右肩上がりで数年後には2000億市場になるとか言われていますが、現状は学生やサラリーマンが暇つぶしに電車の中で読むためのものですよね。ライバルは紙の本や雑誌じゃなくて、スマホゲームなんですよ。そこを考えると媒体としての可能性はあるけど、競争は激しいんじゃないですかね。