スイミングの新米コーチです。まだコーチを初めて数ヶ月ですので、補助の仕方などがまだまだ未熟です。そこで先輩のスイミングコーチの方々にお伺いしたいのですが、子どもに補助をしているときに「触らないで」と言われたときはどうされていますか?触るなと言われたら触らない方が良いような気もしますが、補助しなければ泳ぎがぐちゃぐちゃなままでいつまでも子どもが上達しませんよね?あと、体が大きい子(特に女の子とか肥満気味の子とか)は、どこを触って補助すれば良いか迷います。そういう子はどう補助すればよいでしょうか?
質問
子どものスイミングの指導、補助方法について1504view
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回答
3件の回答
スイミングの補助の仕方についてお悩みということですね。高学年の女の子や、肥満傾向の子は確かに難しいですが、小さい子だから簡単というわけではないのでやっかいな問題ですよね。でも、補助方法の基本は一緒ですし、大人と子どもも基本の部分についてはそれほど変わるわけではありません。
多くのスイミングクラブはバタ足からクロール、そして4泳法という流れで指導していますので、おそらくはまずバタ足の補助からされることでしょう。初心者コーチだと、脚にばかりに気が向いてしまって、脚だけを一生懸命補助することがありますが、まだプールになれていない子どもは肩に力が入りすぎているためうまく進めないこともあります。そんな時は全身をリラックスさせてから泳がせたり、体をまっすぐ水面に対して水平になるような補助をすると有効な場合があります。
そしてクロールはいきつぎの補助が特に難しいと思います。ビート板を活用して泳がせる場合が多いでしょうが、どうしてもうまくできない子どもは、個別にプールサイドの壁を持たせてしばらくいきつぎのやりかたをさせると良いです。もしくは泳ぎながらではなく、両足を床についた姿勢でいきつぎをさせてみると、子どもも理解しやすいですし、あなたも補助しやすいでしょう。無理に体に触れることもないので、一石三鳥ですね。
背泳ぎの補助は、慣れるまでは子どもの進行方向に行き、背後から抱え込むような姿勢で補助しましょう。背中が曲がったり、あごがあがると変な背泳ぎのくせがついてしまうので、まずはまっすぐな背浮き姿勢を徹底して教えると良いです。補助が難しければバタ足させず、コーチであるあなたが子どもの頭や肩を持って引っ張ってあげることから始めると楽に補助できます。
平泳ぎは脚の補助が一番難しいです。特にあおり足になる子どもの補助に、新人だけでなくベテランコーチも頭を悩ませます。どうしてもあおり足が直らない子用の矯正道具として、うちでは足ひれをつかっています。足ひれをつかっての平泳ぎは通常やりませんが、足ひれをつけてゆっくりキックすると、あおり足の子が足首を曲げることに意識が向くため、有効なのです。個人差はありますが、試してみる価値はあります。
バタフライの補助は大きなうねりをどのようにみにつけさせるか、が課題ですね。バタフライの習得段階になると子どもの体が大きくなっていることも多いので、特に補助が難しい泳ぎだと言えます。一つの方法は、プールの底をけってけのびの姿勢でプールの底にもぐってから浮き上がる「イルカ跳び」は有効です。イルカ跳びの動き自体がバタフライの体の動きに似ているので、イルカ跳びをまずは普通に行い、今度はイルカ跳びにバタフライのキックを組み合わせ、さらに浮き上がるときにバタフライの手をつける、というように段階的にレベルを上げていけば、子どもの体に触るのも必要最小限ですむのでおすすめですよ。
他にも飛び込みの補助、クイックターンの補助などもありますが、初心者を卒業してからそれらの補助も学んで下さい。
僕も、新人コーチのころ(まだ新人かもしれませんが!)、補助のやり方が下手で子どもに良く「先生、触らないで!」と怒られました。特にやんちゃで元気が良い子ほど補助されるのを嫌がります。体に触れられるのがいや、というわけではなく、下手な補助をされるから、というのが原因でしょう。先輩のコーチにそのことを相談したら、「触らないと上手にならないから、子どもが多少嫌がっても補助すべきだ」とアドバイスを受けました。実際にはその通りで、いくら本を読んで理論を学んだり、先輩コーチの補助方法を眺めていても、実際に僕自身が触っていかないと自分の補助技術は上達しません。
スイミングコーチを始めてまだ数ヵ月の新人コーチさんということですが、僕も半年ぐらいはずっと新人扱いでしたし、少しずつ子ども達と信頼関係を積み上げながら、徐々にレベルアップしていきました。それでもいまだに「先生が触らない方がうまく泳げるよ」と言われてしまいますので(涙)、諦めずに補助を積極的にしましょう。
でも、間違ってお腹などを持ってしまったら当然嫌がられますし、足の補助に一生懸命になりすぎて、子どもの顔を沈めてしまって水を飲ませてしまう、といった失敗は避けてくださいね。その後その子との関係がしばらく気まずくなります(体験済み)!
スイミング指導歴20年をこえるものです。
補助の仕方ですが、昔に比べるとただ泳がせるだけのスイミングでは経営が成り立たず、より丁寧な補助が求められています。
ただ水をたたくだけで指導がなんとか成り立っていた時代はもう通用しません。
でもその反面、触りすぎると嫌がられるということもありますね。
そこで、より丁寧でありながら子ども達が嫌がらない、そんな補助のやり方を追求していかなければなりません。
ですので、相手が子どもとはいえ相手が嫌がらない部位を補助する必要があるのです。
バタ足の補助は、膝や足首を持ちますので、新人のコーチの方でもそんなに問題ないでしょう。
体全体を支えるような補助であれば、肩や骨盤など、あまり肉のついていない部位を持ったら、高学年の女子や肥満体質の子であっても子どもに負担をかけることなく補助できるでしょう。