住宅メーカーで営業の仕事をしている者です。勤めはじめてもう6年経ちますが、以前からあこがれていた設計事務所にぜひ転職したいと考え続けています。設計事務所への転職ではポートフォリオという、マイ作品集のようなものを提出すると聞いたことがありますが、営業職なので設計や製図の実務はしたことがなくポートフォリオとして見せられる材料が何もありません。しかし私は一級建築士を持っていますし新卒ではないので、それならポートフォリオは必要ないでしょうか?
質問
設計事務所の転職は建築士資格があればポートフォリオは不要?662view
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回答
5件の回答
前の方の言うとおりで学校に行って勉強するのがいちばん良いと思います。
建築の専門学校にもいろいろありますが、二級建築士受験資格が得られる大手専修学校やCADスクールではなく、本格的な設計を教えてくれる中小規模の学校が良いと思います。インテリアスクールなどでも住宅設計の授業内容は建築学校とほぼ同じで、力のつく設計術を教えてくれます。
大手の学校は建築士の受験資格を付与する関係で建築学全般をまんべんなく教える必要があるのですが、設計の部分だけに特化して教えている社会人向けの学校が少しずつ増えてきたように思います。ぜひ学校案内を取り寄せて調べてみてはいかがでしょう。
他の回答者さんたちの言うとおりだと思いますが、ポートフォリオも実務経験もないならいっそ始めは営業職として設計事務所に転職してはいかがですか?よほど小さな個人事務所でない限り、営業担当者は必要です。理科系人間の集団なのでみんな営業は苦手ですから、けっこう貴重な人材になるかもしれません。それに中小規模の事務所は担当職の分化があいまいだしいつも忙しいから、働いているうちに図面や模型の手伝いをやらされて自然と覚えていけるかもしれません。
私の知人で女性の事務スタッフとして設計事務所に勤め始めた者がいますが、図面や模型や役所の書類手続きの手伝いまでやらされて、結局設計スタッフとして再雇用されたという珍しい経歴の持ち主がいます。設計の世界は実務ができないとどうしようもないですが、万年人手不足の業界なのでいったん実務を覚えてしまうと今度は引く手あまたになるんですね。
設計の実務経験がなくてポートフォリオもないと、はっきり言って設計事務所への転職は無理です。
私は設計事務所で何年も働いていてこうした出願者さんをときどき見かけますが、私の知る限り採用されたことはたぶん一度もないでしょう。前の方のおっしゃるとおり、実務能力を持った人でないと仕事ができないからです。
でも質問者さんの場合現職では設計実務は経験できない、しかし転職しようとすると実務能力が要求されるという状態ですよね。これではいつになっても前に進めません。ならば最良の方法は現職を続けながら建築の学校に通って、設計の基本やCADの使い方を覚えることだと思います。基本的なことだけでもできるようになればチャンスはあります。例えば模型が作れるかどうか。デザインに時間をかける事務所は必ずと言ってよいほど模型を作って検討します。それも大きな模型や小さな模型、一部分だけの模型など複数作ることも珍しくありません。ですから極端な話、模型が速くてきれいなだけでも採用のチャンスは出てきます。
さらに現職が住宅関係の営業のお仕事というのも追い風になってくれるのではないでしょうか。営業マンの経験を持ったスタッフさんは設計事務所にはあまりいませんから、住宅設計中心の事務所なら経験がきっと事務所の役に立てられると思います。そのあたりを売り込んでみてはどうでしょう。自分のこんな力を事務所のために役立てられますというのをはっきり言葉や腕で見せてあげるのです。
設計事務所では新卒採用以外は実務能力が問われます。たいがいの事務所ではトライアル期間を設けて、正規採用前に実際に働いてもらって実務力や人柄を見ます。最終的にはこの時の働きが採用担当者の判断を動かす材料となります。資格の有無、実務経験の有無、学歴、年齢なども大切ですが、即戦力として働けて初めて成り立つ世界ですから、何よりも設計実務の経験が大切だと思います。
ポートフォリオは現職のお仕事内容をわかりやすくプレゼンしてあればとりあえず良いのではないでしょうか。営業職をこなしてきた人だからこそできるプレゼンの方法はきっと何かあるはずです。あとはトライアルでどこまでがんばれるかですね。私はまず設計実務をどうやって経験するかから考え始めるべきだと思います。
設計事務所に中途採用で入ろうとしたら、ある程度の実務能力と最低限のセンスは必要だと思います。ポートフォリオはそれを具体的に証明してくれる物ですから、出願の際は必ず必要です。建築家にとってポートフォリオは名刺や履歴書のような存在ですので、初対面の出願者にはまずこれを見せてもらってから話を始めるというくらいに当たり前の物です。新卒の若い人たちは建築士資格も社会経験もない状態で設計事務所に就活をしますが、ポートフォリオは必ず持っています。したがって建築士資格を持っていても、それだけでは設計事務所への転職は難しいです。