食品メーカーの研究職へ転職したいと思っております
現在食品会社ではない所で研究職をしております。もともと食品に対して非常に興味があり、転職して食品会社の研究職へと移れれば、と思っております。可能でしょうか?食品会社の研究職とはどういう仕事をしている所でしょうか?
質問
食品メーカーの研究職へ転職したい100view
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回答
4件の回答
開発研究の仕事は、会社によってですが結構違ってきます。すごい所は、新技術の開発や、コストダウン方法を作ったり実行したりするだけでなく、容器やパッケージの設計という細かい話から、生産システムの設計、生産ラインの構築や投資計画計算や人員配置構成、様々な関連部署への交渉などをするところもあります。マーケティングの部署が作った製品原価・販売予測量を基にして、量産化をするための設備設計・計画を行う事もあります。
だから、生産部門の知識や技術的な問題などの知識や生産コスト計算をしっかりと学ぶ必要がある会社もあります。品質管理や品質保証でもいっしょなのですが、現場のことを何も知らないで、いろいろ机の上で計算したものを現場に卸そうとすると、恐ろしく現場に反発されます。実際動くのは現場の人ですし、現場の人からすれば今ある仕事の上にさらに仕事を載せることになるので、もともと嫌なものなのです。その上で現場の仕事を全くわかっていない、理解していないとなれば、協力は不可能になります。
私も同僚や先輩で現場に嫌われて仕事が進まなくなってしまった人を何人か見てきましたが、多くはコミュニケーションができない、現場に対して意味のない自分の職位や職種が上位にあるという勝手な概念を持っている、全然現場について調査していないという所で共通しておりました。
もし、研究開発や商品開発、品質管理や保証の職に就こうとお思いでしたら、営業並みのコミュニケーション能力と相手を理解する能力、相手に曲げられない信念を持たねばなりません。
おそらくは基礎研究ではなく研究開発ということでお話しさせて頂きます。
他の方も書かれておりますが、製薬会社ではなく食品メーカーの事とのことですので、基礎研究はめちゃめちゃ狭き門となります。数万人規模の食品メーカーでも基礎研究そのものを専業でしている人は数百人程度いるかどうかで、欠員は新卒を優先して入れていきます。また、博士号持ちの人間でも今は契約社員や派遣社員で補う事ができますので経験者を必要としておりません。
基礎研究はほとんど空きがないと思って間違いないでしょう。大企業でも毎年基礎研究員を新卒で雇用することはあまりありません。逆に健康食品に関する技術開発ならば、今大企業の健康食ブームが来ておりますので、募集があるかもしれません。基礎研究で出てきた素材を商品の形に仕上げるまでのところを担当する部署です。
例えば、研究所で行われる健康食品や食品の製品開発のうち、商品におけるラフな設計が上がってきた段階で、製品のコストを下げつつ品質と納期を削り、容器の包装を設計するような部署です。
最近では、地方の中小企業がやっていたちょっと怪しげな健康食品販売も、業界大手の食品会社であっても行うようになってきました。といいますのも、行政の方でも特定保健用食品しかなかったものを、いまでは機能性表示食品という簡易版トクホとでも呼べるような食品の規格を作り、健康食品に1つのお墨付きを与え今まで胡散臭かったモノをより科学的に証明される商品へと変えようとしているからです。
このため、商品の設計にも今まで大企業が持ち得なかった(必要なかった)独特の通信販売用の包装作りや通信販売商品の設計が必要となっております。ここの開発技術担当者のニーズがどうやら高いようです。
食品メーカーの研究開発職について、どれぐらいの方が転職できそうかという話ですが、実際のところある程度の求人は結構あると思います。ただ、大手食品メーカーの人材はよほどの事がない限り新卒採用で揃えてしまうため、ほとんど募集が出てこないのが現状です。大手間の移動、あるいはコンビニ業界で有名な中小メーカーの開発職でしたら転職も可能であると思います。現状では、中小規模の企業での募集が多いのが現実です。また年商300億円を超えたあたりの食品企業で言う所の大手企業になりますと研究開発部門のメンバーは大学院卒がほとんどとなります。博士号を持っていても使えないとか世間では言われますが、大手企業になりますと共同研究をしている所の博士号持ちを積極的に取り込んでいる所もよくあります。時と場合によっては、企業を辞めて大学の准教授を狙って動かれる方もいらっしゃいます。大学の研究室によっては積極的な採用もされている、つまり縁故採用をしているため、大学時代の先生のつてをたどってみてはいかがでしょうか。