自動車メーカーの転職動向はどのような状況でしょうか?やはり自動車業界の経験者でなければ難しいですか?
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自動車メーカーの転職動向について53view
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リーマンショックの時は例外として、自動車メーカーは常に人材不足です。後で書きますが、職種は非常に多岐にわたり、且つ大規模ですので、職種を選ばなければ常に求人があります。自動車業界内での転職事例は多く、また、他業界からの転職も多いです。
自動車メーカーとはいえ、「車好き」ばかりではありません。例えば購買や人事、総務といった部門では、運転免許さえ持っていない従業員さえいるほど。どんな業界であろうとも、しっかりとしたキャリアを積んでいらっしゃる方なら必ず活躍の場が見つかります。
一方で、例えば開発部門では、技術的な専門知識は必要ですが、業界によらずプレス部品や樹脂部品、最近では電子部品の開発経験がある方は自動車業界でも活躍の場はあります。その上で、いわゆる「オタク」のレベルまでではありませんが、車を趣味として楽しんだり、こだわりを持ったりする人材が好まれます。そういった集団の中では、クルマに無関心では長期間過ごすことは辛いですので、少なからず、クルマ好きの方を採用する傾向はあります。
他業界から自動車メーカーへの転職は不利か?というと、そういうことはありません。先ほど書いたように、各職種での専門性の高さが重要になってきます。自動車業界への適応は数年あれば大丈夫です。ご存じのとおり、クルマは今や世界中で生産されています。日本で開発される車もあれば、海外拠点で開発、生産される車もあります。お付き合いする部品サプライヤも世界中にいらっしゃいますので、ご自身の専門知識のみならず、英語は最低TOEIC700点以上持っていることが採用の条件です。ただし、やはりスコアより実際にコミュニケーションがとれる事が重視されます。購買、企画部門では2、3ヵ国語話せる従業員も珍しくありませんが、北米、中国が自動車の二大マーケットと言われており、英語と中国語が使いこなせると採用時に有利です。
とはいえ、業界内の転職は大変多いケースです。子会社から親会社へ、メーカーAにて派遣で活躍されていた方が同一職種でメーカーBへ社員として転職といったケースの方が多くいらっしゃいます。転職の理由としては、たとえば開発(設計)から商品企画へ、開発(実験)から広報へ、といったように、職種を変えられる方が主です。ポジションを上げるために転職される方も多い様です。いずれにせよ、車業界内であればそれほど文化の差も無く、会社が変わってもすぐに馴染んでいらっしゃるようです。
自動車メーカー以外の業界に転職する人もいます。私の知る例では、コンサルタント、銀行など金融機関、商社等があります。これは、先ほど書いたように、日本を中心とした海外のオペレーションに長けた人材が多い為です。たとえ、開発にいた人材でも、商社や営業等、仕事をこなす能力は備えています。しかし、他業界に出たがる人材はむしろ少数派です。理由は福利厚生の良さ、仕事や業界としての安定感がある為です。例えば、年末年始休暇ですが、一般の祝日が稼働日になる一方で年に3回まとまった休みがあります。GW、夏休み、年末年始休暇で10~14日、部門によっては20日ほどの長期の休みがあり、一度馴染んでしまうと、休みの短い業界に転職するのは少し億劫になってしまいます。仕事としても安定しています。国内での自動車市場は縮小していく一方ですが、グローバルには北米、中国は巨大で安定しており、新興国需要は増加傾向にあります。超高級車から廉価車まで多様な車が求められます。一方で昨今の車の電動化、知能化により、自動車業界として新たな開発業務も発生しており、クルマ業界として今後も活性化し、先細る兆しはないと思われます。