CRO業界の臨床開発モニター(CRA)とSMOの治験コーディネーター(CRC)で迷っています。どちらが給与水準は高いですか?メリットとデメリットを比較するとどうなりますか?
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CRAとCRCの比較について214view
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3件の回答
私はCROの立場なので、SMOの方のCRCの給与は施設との見積書でしか見たことはありませんが、各SMOで見積書をもっていて、そこにCRCの人件費が必要時間数組み込まれています。そこからどの案分で実際のCRCの給料になるかまでは詳しくないのですが、
CROの経験モニターは1人あたりの1か月の単価はクライアントと契約するときに決まっています。またマイルストーン形式でクライアントと契約するパターンもあり、初回申請、FPIなどのマイルストーンが支払われれば会社にとっても利益ですし、自分の実績が給与に反映される機会は多い気がします。もちろんいろんな試験をやっていれば、1年を通して華々しいイベントのない試験にあたってしまうこともあるかもしれませんが、その期間は自己成長のため自主学習の時間を増やし、資格取得などをして会社に個人実績としてアピールしている人もいます。
コーディネーターのメリットとしては、業務が患者さんと医師とのコミュニケーションの間に入るので、実際に治験に組み入れられた患者さんへ同意説明文書の補助説明を実施したり、検査スケジュールを説明、検査課まで案内したりと、患者さん対応のある日はつきっきりになりますので関係が密になるところです。担当患者さんの受け持つ期間が長い分、その方と信頼関係も強くなり、時には慕われてやりがいを感じると思います。
モニターの仕事は製薬メーカーと医療機関のコミュニケーションの間に入るので、治験での役割が違いますね。CRAとCRCのどちらがいい悪いというよりは、仕事の種類が異なります。モニターは全国の医療機関に訪問し、SDVの実施し治験がプロトコル、GCPに即して実施されているかをモニタリングします。施設との契約書、費用関連はモニターが直接自身で施設と交渉するのに対し、SMOと契約している医療機関ですと契約書、費用の交渉は事務局またはSMOの営業が見積もりを持ってきますので、SMOのCRCが実際に費用交渉にでてくるというのはあまりないように思えます。実際に契約書の作成、費用交渉もどんどんやってみたいという方はCRAを目指してみるのもよいかもしれません。
一般にCROの臨床開発モニターとSMOに所属するコーディネーターとでは、給与水準はモニターの方が高いです。医療系のバックグラウンドがあり、コメディカルのライセンス(看護師、薬剤師、臨床検査技師、視能訓練士等)をお持ちでしたらモニターとコーディネーターどちらも未経験で応募することはできます。SMOに所属しないで医療機関に雇われるコーディネーターはコメディカルのライセンスは必須の所も多く、また常勤の募集が常にあるわけではないようです。その点、毎年定期的に新卒・中途の採用があるSMOの方が中途採用の選択肢も増えます。SMOの中でも治験コーディネーター業務の他にも事務局支援を実施しているSMOもありますし、包括契約の医療機関常駐型のCRCもいらっしゃいます。治験事務局業務に興味のある方はSMOの特にSMAの求人を探してみるのもよいかもしれませんね。