ゼネコン勤務のものです。今度、海外プロジェクトに関わることになりました。苦労したり悩んだのはどんなことですか?工夫したことなども教えてほしいです。
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ゼネコンの海外プロジェクトの悩みや苦労82view
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私は日系の大型ゼネコンで契約社員として仕事をしていたのですが、担当したプロジェクトはインドネシア・ジャカルタでの高層ビル建築。ということで、私の直属の上司にあたるプロジェクトのトップ2(+いくつかのポジション)は日本からの駐在員だったのですが、それ以外は海外から派遣された駐在員専門家や現地のローカルスタッフで占めていました。
コミュニケーションの問題だけでなく、海外とくにインドネシアと日本では働く文化がまったく異なります。たとえば、日本ではいちいち細かく指示を出さなくても、社員は勤務時間前に出勤し、仕事をはじめる準備をします。ところが渋滞が常のジャカルタでは、皆出勤してくる時間帯がまったくもってバラバラ。「渋滞だったので」「雨が降っていたので」仕方がないという考え方で済ませてしまいます。遅刻連絡がない、また断りもなく急にある日を境に職場に来なくなり、連絡がとれなくなるなんてこともざらでした。また一般的に日本では、1社に勤め上げ社内で経験を積むのがよしとされていますが、インドネシアでは毎年ラマダン明けのボーナス支給時期になると大量に人が仕事を辞めていってしまいます。こうした働く文化や考え方の違いがあるため、上司が期待するレベルまで皆を引き上げていくというのは大変難しく、またあまりにこちらの文化や意見を強要してしまえば、嫌になって辞めていってしまう人も少なくありません。私はドキュメントコントロールという立場にありながら、社内でのコミュニケーションの役割や日本人上司の秘書的な役割も兼ねていたため、立場的に難しいと感じる部分も多々ありましたし、自分自身5人のジュニアスタッフ(全員ローカルスタッフ)をうまくマネージしてチームとして結果を出していかなければいけないポジションにありましたため、ある意味チャレンジに感じるところもありました。
すべてが簡単に解決するというわけでは決してないのですが、解決策としては、丁寧にコミュニケーションを重ねること、これに尽きると思います。上司からのコメントを伝えるにしても、頭ごなしに伝えるのではなくて、少しユーモアを交えて伝えてみたり、例えば遅刻/欠席連絡のない社員にこちらから事情を尋ねるときは「朝、●●さんが会社に来るまでの途中で事故にでも巻き込まれたんじゃないかって心配したんだよ!」なんて言い方を変えるなどいつも工夫をしていました。すると怒られないということがわかったのか、いつからかちゃんと連絡がくるようになりましたし、事前に相談を受けたり「トップ2(私の上司)には直接言いにくいんだけど・・・」なんて会話ができるようになったり。少なくとも話しやすい環境はお互いにつくることができたのではないかと考えています。