昨年音楽大学を卒業して自宅でピアノ講師をしています。まだ生徒5名ほどの小さな教室ですが、小学生から中学生まで在籍しています。
先日、3歳の男の子が新たに入会しました。保護者の方が熱心でぜひ習わせたいということで連れてきました。しかし、まだ3歳になったばかりで意思の疎通も怪しく、こちらの言うこともほとんど聞いてくれない状態が続いています。
ピアノを弾くということ以前にピアノの前に座って話を聞かせるだけでも一苦労で、保護者の方も最近はあきれ気味に見ているのが手に取るように分かります。正直、この先どうやって教えていけばいいのか分かりません。先輩講師のみなさん、ご意見お願いします!(涙)
質問
新米ピアノ講師です。幼児の生徒さんが言う事を聞いてくれません・・・673view
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回答
2件の回答
幼児のピアノレッスンは大変ですよね。私も最初はとても苦労しましたし、今でも色んな方法を試しています。
幼児のレッスンは大人に教えるのとは全く別のスキルが必要なので、全く新しい仕事に取り掛かるくらいの気持ちで研究した方が良いと思います。
以下は私が試している方法です。ここに書いてあることをやっていると30分は経過しますね。親御さんも満足そうに帰ってゆきますよ!
1、最初にピアノに触らせます。グーでもチョキでもいいので、ピアノに触れて音をだす体験をさせます。ここで鍵盤には白と黒があり、黒い鍵盤は2つと3つがある、ということまで覚えられたら上出来です。
2、動物のカードを用意します。ピアノの高い方の音を鳴らします(または低い方でもOK)。例えば鳥とライオンなどのカードを用意して、この音はどちらの鳴き声に近い?といった質問をします。ピアノの音に高さがあることを認識させます。
3、音階を覚えるための歌を歌います。最初はドレミだけでもOK。覚えたら実際にピアノを弾いてみたり、音符カードを並べてみたりします。
4、たいこやカスタネットでリズム打ちをします。何か曲に合わせてリズムを叩く練習をします。子供が理解できない場合はCDをかけて自分も同じ動きをして見よう見まねでやってもらいます。
その後「ピアノ体験レッスンプログラム(ドレミ出版)」についているカードを使います。四分音符は犬の鳴き声で「ワン」、二分音符は牛の鳴き声で「も~」など動物の鳴き声の長さで、それぞれの音符の長さを覚えてもらいます。
子供は動物のネタが好きですから喜んでやりますし、この本は導入期の子供に対しては非常によくできた本だと思います。
5、その後ピアノを弾かせられそうであれば、ドレミファソと音階を弾かせてみるのも良いでしょう。一つでもできるようになれば誉めてあげてください。
その他、子供の集中力が切れてきたら、塗り絵なども取り入れてみると良いと思います。
幼児のレッスンでは弾く前に、歌う、聴く、叩く、書く、など、説明するよりも、できるだけ感覚的な部分に訴えかけるようにレッスンを展開してゆきます。
それから、親御さんの信頼を得るためには「その子のことを真剣に教える気がある」という姿勢を見せてゆくことが必要です。
そして、子供に対しては愛情をもって接してゆくことが大切だと思います。
子供が先生のことを好きになって楽しそうにやっていれば、大抵の親御さんはピアノを続けさせようとしますから、そこまでの関係を築くまで頑張りましょう。
一度強い信頼関係を築ければ、受験期まで続ける子も多いです。幼児でも最初の1~2年上手に乗り切ればあとは比較的楽になりますから、お互いに頑張りましょう!
お疲れさまです。3歳になったばかりの男の子ですか。ご苦労お察しします。ピアノを習わせるにはやや早めですね。でもせっかく入会したいと門をくぐったのですから出来るだけ頑張りましょう!
私はピアノ講師経験15年ほどですが、やっぱり幼児は難しいと思いますね。おっしゃる通り、意思の疎通からして難しい子もいますし、発育が早い子はそうでもなかったりと幼児は個人差も大きく、それぞれの集中力を見定めて対応を変えていく必要があります。
私が幼児に対してやっていることは以下の通りです。
①数を覚えてもらう
まず数を覚えないと、指番号の認識や、譜面の音符の数、長さについて教えることができませんので、手の指を使って数を覚えてもらいます。とりあえず5まで覚えられれば良いと思います。
②右左を覚えさせる
右手、左手を覚えさせます。左右の手を使ってゲームをします。右手あげて、左手さげて・・・など。最近の教材ではプレピアノランドが便利だと思いました。
③ドの位置を教える
ピアノを弾く前にドの位置を教えます。黒鍵2つの左となりがドであることを分かってもらいます。そのためにも数を覚えてもらうことが必要です。
④ものまねをさせる
これは私がやっている方法ですが、子供によっては言葉の理解自体が追い付かないことも多いため、説明をしても意味が通じない状態になることもあります。その場合は、ものまねをさせます。動物のしぐさや鳴き声など、簡単なものをやってもらいます。ものまねに慣れてきたら、その延長線で、みよう見まねでピアノを弾くところまで導入してみます。もし上手くいかなくても焦りは禁物ですよ。
⑤リズム打ちをしてもらう
何か子供が知っていそうな曲を録音しておいて、一緒に手をたたきます。こうして音楽の拍子感を養います。専用のCDを一つ用意しておくと便利です。
⑥歌を歌う
ドレミを覚えてもらう歌を歌わせます。ドレミの歌でもいいですし、自分で作った歌でもいいと思います。音階を覚えるためにやります。
⑥とにかく目先を変える
子供の集中力は本当に短いので、一つのことに5分も集中すれば上出来です。カードや楽器、マグネットなどを用いて、目先を変えてゲーム感覚でレッスンをしていきましょう。
あと、私は、幼児の場合はとにかく保護者の方に長い目で見てもらうようにしています。最初の半年はあまり形にならなくても、そんなものだ、と思ったほうがいいですよとお伝えしています。特に自分がピアノを習ったことがないお母さんは、思った以上にできないことに不安感を持つ方もいらっしゃるので、その辺は入会のときにあらかじめお伝えしています。時間が経てばみんなそれなりに成長するし、早く始めれば始めただけのメリットがあるということを言い続けています。
参考になれば幸いです。がんばってくださいね!