プラントエンジニアリング会社に勤務中の男性です。このたびグループ子会社への出向を命じられました。仕事自体の内容は変わりなく、現在と同じ部門で同じ業務をすることとなります。
仕事の内容が変わらないので不安はありません、また相応のポストにも付けるのですが、給与水準が下がります。家族持ちなので給与が下がることには抵抗があります。
また今の勤務先は上場企業で、出向先は非上場です。社会的信用と言う点でも少々抵抗があります。
また他の社員で出向をした人たちは出向期間が終わると、そのまま転籍となるケースがほとんどです。
私の場合も出向期間に期限はありますが、期間延長または期間満了と同時に転籍になるのではないかと心配しています。
出向先では本社勤務よりは自由度が高く、ある程度の裁量も与えられるので伸び伸びと業務ができるものと思います。
転籍覚悟で出向を受け入れるか、これを機会に転職するか悩んでいます。
同じ業界の方いらっしゃれば、アドバイスをお願いします。
質問
プラントエンジニアリング会社で出向か転職か92view
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回答
1件の回答
プラントエンジアリング企業から他業界への転職経験者です。
私はグループ会社の管理を業務として行っていましたので、この業界のグループ企業群、出向や転籍についても見聞きしていますので、お話させてもらいます。
この業界は子会社、関連会社、協力会社などで企業グループを形成していることが多く、親会社と関連会社とで出向や転籍は頻繁にありますよね。それも親会社から子会社への一方的な出向が大半で、あなたが悩んでいるように通常の出向では給与は下がります。まれに給与差額を親会社が補てんする場合もありますが、期待しない方がよいです。
というのも、著しく給与が下がる場合に撮られる救済策で、多少下がる程度では補てんはされないケースがほとんどです。
あなたの勤務先の場合、グループ会社の管理職はどうなっていますか?大半が親会社からの出向、転籍者で占められていませんか?
グループ子会社の場合、いくらグループ会社とは言え親会社に比べると知名度は低いため人材の確保は難しく、また人材教育プログラムも未整備の場合が多く、コア人材は親会社に頼ることとなります。親会社からすると自社の人材を派遣することで関連会社のコントロールが容易になるメリットがあります。
あなたが邪魔だから、本社に必要ないからと言う理由で出向を命じる訳ではないことを理解して下さい。ご自分でおっしゃっているように、親会社で勤務を続けるよりは自由度が高く裁量権も大きいはずです。
転籍に問題は、出向受け入れ先企業からすれば、期間満了と同時に本社に戻られてしまうのは困るわけです。ですから必然的に出向イコール将来は転籍となります。
出向した方がよいか、転職した方がよいかの判断ですが、まず出向条件をきちんと確認しておきましょう。変わる事項は給与だけではないはずです。賞与、福利厚生や労働条件も確認しておきましょう。そして年収レベルでどの程度の差があり、その差をあなたご自身とご家族の生計費も考慮に入れて許容できる範囲なのか?それとも受け入れがたいものとなるのか?で判断しましょう。
あなたが心配しておられる社会的な影響度ですが、これは間違いなくあります。私も上場プラントエンジニアリング会社から非上場会社へ転職しましたから、その差は体験しています。あなたが現在思っている以上に上場企業勤務の信用度は高いものがあります。
年収レベルでの差と仕事のやりがいとを比較して判断することが良いと考えます。
収入を重視されるのであれば、迷わず転職した方がよいと思います。転職することは自身のステップアップと同時に収入アップを実現するためです。メリットがなければ誰も転職などしません。
出向転籍で上場会社勤務のメリットがなくなるのであれば、転職しても同じだと思います。
ただし場合によっては上場会社の求人案件があるかもしれません。
非上場会社に転職される場合でも収入が増加するのであればご家族にも説明しやすいのではないでしょうか?
出向はまず片道切符だと思って間違いありません、会社の説明を鵜呑みにせず、冷静に収入だけでない条件面を説明してもらい、あなた自身が納得できることが大切です。
上司の方が説明できない事項があれば、人事部門に確認されたらよいと思います。
そして出向契約書も結論を出す前に見せてもらい、内容に納得できない点がないかどうか確認しましょう。
あなたの今後の人生を左右することになりますから、慎重かつ冷静に判断されることをお勧めします。