経営コンサルタント
経営コンサルタントが人気な理由
経営コンサルタントはクライアントである企業に対して経営分析をしてアドバイスを行い、経営改善を図る仕事です。
就職・転職サイトの人気ランキングで見かけるのは、外資系の戦略系コンサルティングファームです。外資系は実力主義が徹底しており、結果を出せば数千万~それ以上の報酬を得る人もいます。日系企業でも経営コンサルタントの年収は高い職業の1つとなっており、大手転職サイトの調査(求人情報から集計した年収)を見ても年収800万円台以上の求人が全体の約45%を占めています。ただし、経営コンサルタントの求人は年収が高くなるほど非公開求人で募集されることが多くなるため、年収分布に含まれない高額な報酬の求人はもっとある事が推測できます。報酬が高いという点も経営コンサルタントが人気職種である理由です。
(出典:求人サイト・スタンバイ「経営コンサルタントになるには」)
経営コンサルタントの転職市場は良好
経営コンサルタントの採用数は、2008年のリーマンショックが落ち着き、日本の企業の景気回復と共に積極的に拡大している状況です。日本企業も海外進出が進み、外資との競合が増えてきたこと、テクノロジーの進化など市場が拡大されていく中で経営コンサルタントの重要性・必要性が高まり転職市場は売り手市場が続いています。
転職市場では、20代前半の第二新卒から30代前半の求人が目立ちます。一部のコンサルティングファームではビジネスが好調であることから慢性的な人手不足に陥っており、若手層に対するニーズが強くなっています。また、コンサル経験者やマネージャー以上の役職にあり、即戦力になる経営コンサルタントのニーズも顕著です。ビジネスが拡大し、大きな組織再編を行う会社は即戦力の人材を必要としています。
未経験での経営コンサルタントの採用枠も増加しています。人手不足から未経験者であってもポテンシャルが高ければ採用される状況です。未経験転職者のバックグラウンドとして事業会社はもちろんのこと、ベンチャー企業の経営企画や弁護士や医師、公認会計士など様々な方が転職しています。プロジェクト経験が豊富であり、その道のプロとして活躍した実績がある人材は未経験でも経営コンサルタントへの転職を成功させています。
また、経営コンサルタントは、クライアントを抱え実務経験を積んでいれば独立することも可能です。しかし、中小企業診断士などの資格がないと独立は難しく、専門分野における知識と実務経験が必要です。