図書館司書
図書館司書の正社員募集は少ない
図書館司書とは、都道府県や市町村の公共図書館、大学や小中学校の学校図書館、専門図書館や私立図書館等で、図書の貸し出し業務、読書案内や資料の選定など図書館業務全般を担う職員のことです。
図書館司書として正規職員で働くためには国家資格である「図書館司書」の資格を有する必要があります。また、学校図書の「司書教諭」として働くためには、「司書教諭」の免許が必須です。いずれの資格も4年制大学や短大で必要な単位を取得すると資格を取得することができます。公共図書館に勤務する場合は地方公務員になり、国立大学法人など独立行政法人に勤務する場合は法人職員として勤務します。各自治体や法人によって募集要項が異なり、募集がない年もあります。
とにかく正社員の募集が少ないのが図書館司書の特徴です。運よく募集があっても募集人員が少ないため高倍率になり、採用されるのはとても難しいです。正社員の募集自体が少ないため、求人が出ると応募が殺到してしまいます。一旦正社員として採用されると離職率が低く、定年まで勤める職員が大半なので、正社員に転職するのはとても困難だといえるでしょう。
図書館司書の非正規雇用の割合が拡大
各地方自治体や独立行政法人では、経費の見直しに伴って図書館司書においても正社員枠が見直され、近年は非正規雇用枠が拡大しています。求人情報をチェックすると、非正規雇用の短時間・有期雇用職員やパート・アルバイトの募集が多いのが目につきます。未経験者や資格不問の募集もあるため、図書館司書の資格を持っていない人も図書館で働くチャンスがあります。非正規職員であれば募集が一定数あり、正社員に比べて転職はしやすいといえるでしょう。また、図書館司書の資格や経験があると有利になり、転職活動時のアピール材料になるでしょう。
非正規雇用として働きながら経験を積み、正社員募集のチャンスを待って採用試験を受けるという方法も、正社員募集が少ない図書館に勤める場合には有効な手段の一つです。