保育士
保育士の転職、売り手市場続く
共働き家庭が増え、保育園を利用する家庭が増加する近年、「待機児童問題」は日本の大きな社会問題となっています。待機児童問題を解消するためには、保育園の増設に加えて保育士不足を解消する必要があり、特に都心部では保育士不足が深刻化している状態です。
厚生労働省の調査によると、平成29年10月の全職種の有効求人倍率(1.58)に比べて保育士の有効求人倍率(2.76)が大幅に高く、保育士の有効求人倍率は年々増加している事が分かります。
別の調査では、東京都の保育士の有効求人倍率は6倍近くになり、埼玉県・大阪府なども4倍前後で推移している状態で、都心部は特に保育士不足が続いていることが分かっています。
(出典:日本経済新聞「保育士争奪戦、東京の求人倍率は6倍に迫る」)
このような状態から、保育士の転職市場では空前の売り手市場が続いています。保育士の資格を持っていれば、未経験でもブランクがあっても採用される状態です。
より良い条件で転職するには?
売り手市場が続く保育士の転職市場では、現状よりも良い条件の求人に転職成功する確率が高いといえます。しかし、より良い条件の求人は競争率が高くなります。特に、公立保育園に正社員として採用されると、福利厚生や給与形態が公務員となるため保育士の求人の中では特に人気です。また、私立保育園でも給与が高い求人や福利厚生が充実している求人は競争率が高くなります。
より良い条件の職場に転職するには、前職での経験や実績を積極的にアピールし、転職したらどういった働きができるか、どのように活躍できるかを面接で確実に表現できるようにしておきましょう。
また、保育士以外の資格を取得し、やる気をアピールすることも一つです。「チャインルドマインダー」や「ベビーシッター」、「絵本専門士」や「運動保育士」の資格は、養成講座修了後試験を受験して資格取得したり、講座を受講することで資格取得することができます。その他にも、「ベビーサイン講師」や「チャイルドケア」「幼児教育アドバイザー」など保育士の転職に有利になる資格は数多くあります。
自分がどのような保育士になりたいか、理想を実現するために必要な資格に挑戦するとよいでしょう。資格取得することで保育士としてのスキルアップに繋がり、転職活動でよいアピール材料になり、より良い条件の職場へ転職できるチャンスが広がります。