土木施工管理技士に求められるスキル・能力・知識

職業:土木施工管理技士

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土木施工管理技士に求められるスキル・能力

 土木施工管理技士が現場監督として活躍するには、理系の素養を中心とするものの、それだけでは十分ではなく、その範囲は文系分野、営業的能力、コミュニケーション能力、指揮統率力などまで及びます。学生時代のうちに養える能力と、仕事の経験の中で培っていかねばならない能力に分けて説明します。

 

学生時代に養うことができる能力

① 理系学力、工学知識

 土木施工管理技士に最も重要な能力です。土木工学はよく経験工学とも言われ、理論物理学のように理論の積み重ねだけでは説明できない事象も多くあります。しかし、やはり基礎的な数学・理科(特に物理学)の素養ができていなければ、それを基礎として積み上げられる専門の土木工学の能力は伸びません。

 

 そのためには、高校レベルの学力は完全にマスターし、専門学校・大学で各専門科目をしっかり学ぶことです。これができていないと、いざ現場監督になってから「あのときもっと勉強しておけば良かった」と後悔することになり、時すでに遅しです。実際、この台詞を口にする技術者の方が多いくらいです。高校で何のために三角関数を勉強するのかと思う学生は多いでしょうが、当たり前に三角関数を使いまわす仕事が、土木施工管理技士です。

 

② 辛抱強い性格と仲間を頼れるチームワーク力

 トラブルや難題の多い現場では、現場監督が諦めてしまっては工事が止まってしまいます。何とかして完成させるために、よく観察して、考え抜く辛抱強さは欠かせません。また、1人で考えていても視点の転換には限界があり、答えはそう簡単に得られません。「自分1人で」というプライドや自己顕示欲は捨て、上司、先輩、同僚、現場の職人、各種の専門技術者などにどんどん聞いて知恵を集める姿勢も大切です。

 

 このような能力は、子供の頃からチームワークプレイにどれだけ慣れているかで大きく差が出ます。これから土木施工管理技士を目指す人は、決して遅くはないので、スポーツや地域活動などでチームワーク能力を上げることを意識しましょう。

 

③ プレゼンテーションスキル、文書作成能力

 一昔前までは現場監督は現場の管理をして、所定様式の書類を作るだけで済みました。しかし現在は、技術提案、地元説明、施工計画書などでかなり高いレベルのプレゼンテーションを求められます。大学のゼミなどではプレゼンの機会が毎週ありますので、そこでしっかりとスキルを磨いておくと、卒業までにビジネスシーンでも十分に通用するスキルが身に付けられます。

 

④ デジタルスキル

 今や現場監督は全ての仕事がデジタル管理です。Office系ソフトは当然ですが、それに加えて、CAD(製図ソフト)、画像編集といったスキルも学生のうちに習得しておく必要があります。また、技術提案で各種センサーなどを扱う高度な工事もあります。余力があれば、パソコンの組立・仕組み、BASICなどのプログラム言語、デジタル計測システムに関する基礎知識も養っておくと大変有利です。

 

  • 学習・知識面では、理系の学力やデジタルスキルの習得が必要。プレゼンテーションスキルの向上や、スポーツなどでチームプレイに慣れておくことも大事。

 

仕事の経験の中で培っていかねばならない能力

 以下に挙げる能力は、先輩や上司から教えて貰えるものはごくわずかです。大事なことは、見て盗み、実行して覚えることです。この心がけの違いで、1年程度の経験期間でも明確な差が出てきます。また、一般的なビジネス書を読んでスキルを体系的に高めていくことも効果的です。

 

① 指揮統率力

 建設現場組織の理想形は「軍隊のような規律」です。そのためには、現場監督は厳格なリーダーシップを発揮し、譲ってはならない一線を保つ力、この監督さんなら大丈夫だと感じさせる判断力が必要です。会社で名所長、エースと呼ばれるような方を手本にして、アドバイスを請い、実践していきましょう。

 

② 交渉能力

 特に契約に関わるところで、交渉能力が重要です。1つは顧客との契約、もう1つは下請業者や材料メーカーとの契約です。こちらの投げかけに対する相手の出方を何通りか予測しておき、目標の落としどころへ導く「理論武装」をしておく習慣をつけねばなりません。そのためには、情報収集能力や会話力、論理的考察力といったところがポイントとなります。

 

③ 原価管理力

 工事現場では多くの作業員、機械、材料を扱うので、時々刻々と多額の支出が発生しています。今月、今週、今日、今、それぞれの時間スパンにおいてその金額を把握しておかなければ、どこで無駄が生じているのかが分かりません。それぞれの基本単価や、市場価格の変動、スケールメリット、余剰資材・労働力の有効利用といった側面を意識しながら原価管理能力を日々培うことが大切です。自分専用の工事記録日記を作り、そこに日々の原価記録を書きとめる習慣をつけると効果的です。

 

④ コミュニケーション力

 工事現場には様々な人が関わります。現場経験に乏しく施工方法や契約変更の必要性を理解してもらえない公務員の現場監督員や、礼節に厳しい顧客、職人気質で頑固なベテラン作業員、経験不足で思慮が浅い様子の危なっかしい作業員、クレーマーになりがちな近隣住民など、対応に配慮が必要な相手によく出会います。自分の信念のもと、誰に対しても同じ態度が取れるような人物像が確かに理想ではありますが、やはり相手の立場・性格に応じた柔軟な姿勢で向き合い、相手の茶飲み話相手になれるような関係を築けるコミュニケーション力が必要不可欠です。

 

  • リーダーとしての指揮統率力、理論的な交渉能力、総合的な支出を把握できる原価管理力、工事に関わる様々な人と柔軟なやり取りができるコミュニケーション能力が必要。

 

本記事は2016/03/03の情報で、内容は土木施工管理技士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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