決算時期との関係
転職における、一般的な企業の採用時期として多いのは、決算時期になります。
つまり3月、9月という、決算の上期下期のタイミングにあわせた採用です。特に大手企業や上場企業に多く見られる傾向で、計画的に採用の時期を合わせることで、求人広告のタイミングや採用後の研修など、合理的に進めることができます。
これはあくまでも事業の拡大や新規事業の立ち上げを計画性を持って進める場合です。他には、欠員などの不足の事態での求人があります。その場合は求人のタイミングは随時となり、中小企業は比較的このパターンが多く見受けられます。
- 一般的な企業の採用時期として多いのは決算時期。
繁忙期を避ける
人事の仕事の特性上、どうしても決算前後は多忙になり、総務や経理と兼務する管理系の部署であれば、さらにその傾向が顕著になります。求人企業側も3月〜、9月〜の募集や面接などは避けたいところです。その前の1月〜、7月〜あたりであれば、やや業務も落ち着いている状況なので、求人広告も積極的に露出してくるタイミングと考えられます。
さらに求職者の立場で考えた場合、自分自身の繁忙期は避けたほうが懸命です。現職中は、求人企業側と同様に人事や総務などの管理系部署で在職していれば、求職者本人も多忙な時期にあたります。繁忙期にあわてて転職活動するよりも、自分自身が落ち着いて情報収集するなどの準備が充分にできることがベストです。
企業側の都合もさることながら、求職者自身のペースでしっかりと落ち着いて、転職活動に臨むことです。求人広告は多少の時期の変動はあるものの、年間を通してニーズがあるものです。焦らずにじっくりと取り組んでいきたいところです。
- 求職者自身のペースでしっかりと落ち着いて、転職活動に臨みたい。
タイミングに備える
転職市場は、ここ数年間は有効求人倍率が常に1倍を超える売り手市場が続いています。しかし、人事を含む管理系求人に関してはもともとポストが少なく、有効求人倍率は1倍を割っています。
転職が当たり前の時代、また好景気であっても、人事というポストは狭き門であることには違いがありません。それだけに企業との縁や相性というのがより重要になります。企業と出会うタイミング、そして企業の求める人材ニーズ、そのチャンスを逃さないために万全の準備をして、来たるべき時に備えておくことが大切です。
- チャンスを逃さないために万全の準備をして、来たるべき時に備えておくことが大切。
本記事は2016/03/03の情報で、内容は人事としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。