損保・損保系調査会社の一日の流れ
ある損保・損保系調査会社に勤務の場合の、ある一日の流れをご紹介します。
勤務時間は、9時から17時または18時までが一般的です。9時に出社し、自身の案件の整理やスケジュール確認を行って、一日の中で事故現場の調査と報告書作成、電話対応を行っていきます。
示談が入るケースなどは実際に会うにしろ、電話にしろ、時間が読めず長くなることもあり、報告書作成などと併せていくと残業が発生します。会社やサービスセンター、ケースなどで変わりますが、帰宅がかなり遅くなることが多くなる場合もあります。
報告書の作成には慣れが必要で、最初のころは1件に半日~1日かかってしまうこともあります。量をこなしてそれぞれの業務に慣れてくれば、ある程度ワークライフバランスは保たれます。
- 時間が読めず長くなることもあり、報告書作成などと併せていくと残業が発生することも。
独立系調査会社の一日の流れ
独立系調査会社に勤務の場合の、ある一日の流れをご紹介します。
業務委託の場合には、勤務時間はありません。月に何回か出社を求められることもありますが、休日休暇も原則自由です。自身に振られた案件があれば、朝でも夜でも現場調査に向かいますし、報告書作成についても家で行ってもかまいません。
朝8時に現場実調に向かい9時に終了、あとは帰宅して報告書を作成して終わり、などの日もあり、空いた時間を勉強に使うことも自由です。拘束されるのは入社直後の研修ぐらいですので、時間の自己管理が非常に重要になります。
- 拘束されるのは入社直後の研修ぐらいなので、時間の自己管理が非常に重要。
アジャスターの残業
独立系の調査会社であれば、残業が多いということは案件が多く、収入に直結する話なのであまり問題にはなりません。それ以外の調査会社での正社員勤務のケースでは、月に40~60時間ぐらいは覚悟する必要があります。
まず、報告書作成にはかなり時間を取られます。損保系の調査会社では査定と支払いが別です。査定を調査会社のアジャスターが行い、本社の査定担当が支払いの判断を行います。したがって報告書は依頼主の保険会社に提出することになりますが、本社担当者によって求めてくる調査結果の細かさや深さがまちまちです。請負仕事なので当然と言えば当然ですが、何度か追加調査や確認を依頼されたりすれば時間の効率は悪くなります。調査そのものというより、このように別の要因で作成に時間がかかることもしばしばです。
また、ある程度経験を積んできた場合には難事案と呼ばれる事案を担当することが必ずあります。示談難航が予想されるケースや、不正請求と思われる事案、未成年者の交通事故死亡ケースなど高額の保険金支払いが予想されるケースなどがそれです。これを複数件持つと、電話や確認事項が山のように積み上がり、残業はぐっと増えていきます。慣れていなければ、日付が変わるまで仕事をすることもあります。
- 正社員勤務の場合には、月に40~60時間ほどの残業を覚悟する必要がある。
本記事は2016/02/23の情報で、内容はアジャスターとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。