技術アジャスター資格の取得

職業:アジャスター

3816views

imasia_9648099_M

 

技術アジャスターの見習い~初級

 入社後、最初の大きな関門がこの技術アジャスター見習い~初級資格の取得です。

 

 難易度がここ数年でアップしており、最も簡単な「見習い」でも整備士2級より試験範囲は広く難しいです。見習いを取得すれば、少しの時間をおいて2週間ほどの研修があり、最終日に初級の試験が実施されます。この初級までを含めて1年の間に取得できなければ、多くの場合、会社を去ることになります。

 

 しかしながら、見習いも初級も2週間~1か月、きっちり勉強を積めば通る試験です。この勉強ができなければ、その後アジャスターとして仕事をしていくのは難しいと考えて間違いありません。

 

 内容としては、法律関連や自動車工学、損害査定の初歩で、60分の筆記試験になります。テキストとしては、損保協会で販売している「見習い技術アジャスター新規登録試験演習問題集」の購入は必須といえます。

 

  • 初級までを含めて1年の間に取得できなければ、多くの場合、会社を去ることになる。

 

技術アジャスターの3級~2級

 初級の登録後、満2年が経過すれば技術アジャスター3級を受けることができます。初級と比較すると筆記試験の時間が倍の120分になり、見積もりに関する試験(90分)が追加されます。見積もりに関する試験については、乗用車限定で事前に車種・販売年月が決定されますので損保協会の試験概要を事前にチェックしておきたいところです。

 

 3級の登録後、満3年が経過すると2級の受験資格を得ることができます。筆記が120分、見積もりが180分の大学受験並みに長い試験となり、見積もりに関する試験は乗用車に貨物車が加わります。

 

 3級、2級共に合格率は変動しますが、大体20%前後の難関試験です。見習い~初級と比べ、法律、自動車工学、損害査定それぞれがぐっと深くなります。3級までは順調にいく人も、2級で躓いて何度

も受けなおすパターンが珍しくありません。

 

 それぐらい難しい試験ですが、ここでしっかり勉強して知識を蓄えれば業務上関わるディーラーのフロントであったり自動車整備工だったりと話をしても、知識面で負けることはまず無く、交渉上も有利になりますので、アジャスターという職種を希望する場合には2級までを絶対に取る覚悟が必要です。

 

  • アジャスターという職種を希望する場合には2級までを絶対に取る覚悟が必要。

 

技術アジャスターの合格のポイント

 技術アジャスター資格を合格するポイントとしては2つあります。とても基本的なことです。

 

 1つ目は、入社して先輩としっかり関係を築いて過去問や経験談、試験のポイントなどをしっかりヒアリングすることです。場合によっては過去問も入手できますし、先輩が自分が受験したときのノートや資料などを貸してくれることもあります。アジャスターはずっと勉強がつきまといますが、一人で上り詰めていくことは困難です。知識も自分の勉強だけでなく、他人との会話などで理解を深め定着させていくことが必要です。

 

 2つ目は、勉強する習慣をつけることです。試験勉強については、やり方が人によってばらばらです。朝早く起きて毎日二時間やる方もいれば、夜やる方がはかどる人もいます。いずれにしろ、毎日こつこつ勉強をやり続ける習慣をつけないと、この仕事をやっていけません。特に自動車整備士から転職される人などは、勉強そのものができずに去っていくケースも多々あります。

 

 確かに仕事をやりながら毎日試験勉強をしていくのは、学生の受験勉強とは比較にならないほど大変です。しかし、この仕事は2級を取ってなんぼの仕事です。人柄やコミュニケーションスキルも非常に重要ですが、この資格があるかないかで評価が大きく変わることを認識して、肚を据えて試験勉強に取り組んでいく必要があります。

 

  • 合格のポイントは、入社後に先輩と関係を築き過去問や経験談・試験ポイントなどをしっかりヒアリングすることと、勉強する習慣をつけること。

 

転職サイトランキング【最新版】

  1. 転職最大手の「リクルート」は求人件数の多さはもちろん、カバーする業種・職種の幅も業界トップ級で常に人気が高い!

  2. 転職業界大手の「マイナビ」!スキルや年収を適正に評価し、年収を最大限アップできるように担当者が徹底サポート!

  3. 年収アップに自信あり!利用者の7割以上が年収アップ!リクルートエージェントやマイナビエージェントと併用する人も多い!

本記事は2016/02/23の情報で、内容はアジャスターとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

ページ上部へ移動する