中高年塾講師の採用の現実
中高年での塾講師の転職は非常に難しいといえます。まず、採用側がその年代を求めていないからです。多くは、履歴書を送った時点で不採用になるケースがほとんどです。よほどのコネクションがなければ、入社すらも難しい現実にあります。しかし、自分で独立し塾を開校する分には関係ありません。
- 採用側がその年代を求めていない為、転職は非常に厳しい。
中高年での塾開業
異業種から学習塾を開校する場合、一番早いのはフランチャイズの学習塾に加盟する事です。知識がなくても資金さえあれば、すべて本部が準備を行ってくれます。
フランチャイズオーナー募集の雑誌やサイトを見ると、学習塾のオーナー募集が非常に多い事に驚かされます。これは比較的初期費用がかからない点と、参入障壁がない事が理由です。中には成功をおさめ年収1000万円を超えるオーナーも存在していますが、それ相当の自己資金とリスクは付き物です。
- 異業種からの、一番の近道はフランチャイズの学習塾に加盟する事。
塾オーナーは儲かるのか
学習塾をやっていて固定的にかかる費用は家賃、水道光熱費、通信費、そしてもっとも大きいのが人件費です。フランチャイズに加盟した場合は、これにロイヤリティが発生します。しかし、原価として発生するのは教材費くらいのもので、非常に粗利の高い業種と言えます。また、売り上げはすべて現金で扱われ、前納制の学習塾が多い為、生徒数が集まれば資金繰りは比較的楽に回る構造にはなっていると言えます。
一般的な個別指導の学習塾の損益分岐点は、生徒数50名程度と言われています。これくらいの生徒が集まればオーナーの年収500万円くらいは取れると言えます。集団塾を一人でやるのであれば、月謝が1万5千円として30名集まれば、経費を差し引いても月収25万円くらいにはなります。しかし、実績・評判が悪くなればすぐに生徒は集まらなくなります。
- 粗利の高い業種なので、生徒数が集まれば資金繰りは比較的楽に回る構造。
本記事は2015/07/27の情報で、内容は塾講師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。