監査法人の海外駐在
海外で活躍する公認会計士の代表が、監査法人の海外駐在です。BIG4と呼ばれる四大監査法人は、それぞれ世界のトップ4の会計事務所と提携しています・また、中小の監査法人でも、海外の会計事務所と提携しているところもあり、その拠点は全世界に広がっています。
その中でも、日本企業が多く進出する国や地域には、当然日本の公認会計士も必要とされる機会が多いので、各監査法人は日本人駐在員を派遣しています。彼らは、主に現地の日系企業を担当し、監査だけでなく、内部統制支援や税務支援などの様々なサービスを提供しています。
BIG4の海外駐在は、監査法人内でも人気がありますので外部に求人を出すということはありません。ただ、通常の求人は行っていますので、まずは監査法人の中に入って、そこから海外駐在員の募集に手を挙げるということになります。
また、中小の監査法人では、将来の海外駐在を約束した求人などを出す場合もあります。英語が得意な公認会計士が少ないので、優秀な人材を確保するために海外駐在を売りにする求人ということです。
- 監査法人の海外駐在は人気があるため競争率も高い。
一般事業会社の海外駐在
公認会計士の転職先は多岐に渡りますが、多くの日本企業が海外に進出しているため、そのような会社に転職できれば、海外に行くことはできます。公認会計士の多くが転職する経理部門も、現地の子会社を管理するために日本人駐在員を置くという会社も多いです。
また、中には海外に日本人社員を派遣したいけど、適した人材が社内にいないため派遣できていない、という場合も少なくありませんので、そのような会社では、海外派遣要員となる人材を募集しています。その求人では、必ずしも公認会計士である必要はありませんが、会計の知識や経験があることは大きなアピールになります。
会計は、全世界に共通してある分野であり、日本の親会社が現地の子会社を効果的に管理するために、会計の数値を子会社の評価基準することも多いためです。
- 海外に進出している一般事業会社には海外駐在の求人がある。
海外の会計事務所に現地採用
公認会計士という会計のプロフェッショナルは、全世界で共通の存在です。そのため、海外には、BIG4の提携事務所だけでなく、多くの会計事務所があります。それは、公認会計士が活躍できる場所は、全世界にあるということを意味します。そのような海外の会計事務所に、現地社員として就職するという方法もあります。
日本企業が多く進出している国や地域では、日本語が使える公認会計士の需要はあります。しかし、監査法人の日本人駐在員は、そこまで大勢いるわけではありません。そのため、会計のプロフェッショナルであり、日本語も話せる人材というのは、海外の会計事務所から見れば貴重な人材になります。
- 日本語が使える人材として、海外の会計事務所で現地採用されるという道もある。
本記事は2016/02/04の情報で、内容は公認会計士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。