アロマセラピストの活躍の場は様々
以前はリラクゼーション及び美容系がメインの職場でしたが、近年では、医療現場や介護、スポーツアロマなど、アロマセラピストのニーズも多岐に渡っています。
- リラクゼーション、美容関連
アロマサロンやエステ、ホテルのサロン、温浴施設など、求人数が一番多い職場です。アロマトリートメントだけでなく、美容機器や各国のマッサージ技術を取り入れた店舗も多く、アロマセラピスト自身が自分に合った経営方針やメニューを選んで働きやすいのが特徴です。
- 医療
アロマテラピーの本場フランスでは、医療資格を持つ者が患者の治療に精油を使うことが医療技術の1つとして認められています。今のところ、日本では医療技術ではなく、あくまでも「代替医療」という補助的な位置づけですが、心療内科や産婦人科、ホスピスなどで、ストレスケアや治療に対しての緊張や痛みを和らげる役割として、アロマトリートメントや芳香浴が普及しています。医療現場でアロマセラピストが働くには、幅広い知識と技術の他に大きな責任が加わるため、求人情報はそれほど多くないのが現状です。
- 介護
高齢者の精神的なサポートの他、臭いのケアや認知症予防の観点から、介護の分野にもアロマセラピストの需要が広がっています。アロマセラピストが介護施設に常駐することは稀で、施設や個人宅を訪れてアロマケアを行う訪問サービスが一般的です。
- スポーツ
運動のパフォーマンス向上のため、スポーツの前後にウォームアップやクールダウンを兼ねてアロマトリートメントを行ったりします。アロマの香りはメンタル面を支える働きがあることに注目が集まっています。最近ではスポーツジムにアロマサロンを併設する企業も多いため、求人数は増えつつあります。
- 独立開業
企業や団体に属さず、自分の技術や知識を頼りに独立するのも一つの働き方です。他にリラクゼーションサロンやマッサージ店が多数ある中で、生き残っていくのは厳しい面もありますが、自身のペースやポリシーを保って働ける点は大きなメリットです。
独立開業の際は、施術や集客活動などを全て自分で行わなければならないため、身体的・金銭的な負担が伴います。未経験でいきなり開業するのは非常にリスクが高いので、ある程度の実務経験を積んでから独立するのがベターです。
- アロマサロンやエステサロンのほか、医療・介護の現場、スポーツ施設などでもアロマセラピストの活躍がみられる。
本記事は2016/01/14の情報で、内容はアロマセラピストとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。