アパレル販売員の大きな悩みは給料面
アパレル販売員の悩みの一つが給料面です。販売員は仕事で着用する自社ブランドの洋服を購入したり、外見を磨くために美容院やネイルサロンに通うなど、とにかくお金がかかります。その割に給料は安く、仕事以外にかけられるお金がほとんど手元に残りません。そのため一人暮らしをすることすら難しく、実家から通勤している人もたくさんいます。
何年働いても給料がほとんど上がらなければ、生活レベルを上げることも難しいですし、何より仕事に対するモチベーションが上がりません。仕事にいくらやりがいを感じていても、現実的に続けられないということもあります。勤務時間が長くて不規則なのに給料が安いということは、アパレル販売員が常に不足している理由でもあります。
- 洋服代や美容代などの出費が多いうえに、経験を積んでも給料が上がらないことは、アパレル販売員の大きな悩み。
ノルマに苦労する
- 個人売り上げなどのノルマに追われる
個人売り上げなどのノルマ達成に苦労する人は多いです。個人売り上げのノルマは、アパレル販売員としての経験が長くなればなるほど上がっていくものです。たとえセール直後で閑散期となる2月、8月でもノルマは達成しなければなりません。金額だけでなく、なかなか売れない商品を売れ筋商品にするよう努力したり、セール商品を売り切るというノルマもあります。
ノルマを達成できなかったからといって減給になることはありませんが、あまりにもノルマを下回る場合は、研修に参加したり会議に呼ばれるなど、何らかのペナルティが課せられることもあります。ノルマ達成のために休憩時間を削ったり、早出をして店頭に立つなどの工夫をしなければいけないこともありますし、個人売り上げを巡ってスタッフ間でトラブルが起こることもあります。そうなると精神的にも辛いですし、体力的にも大変です。
- 他のスタッフと比較されやすい
アパレル販売の仕事は、その日一日で誰が何をどれくらい売ったかという個人売り上げが一目で分かってしまいます。店舗スタッフはもちろん、本社の社員にも伝わります。新人の間は売り上げが一番低くても問題ありませんが、2年、3年と経験を積んできた販売員が、あっさりと新人スタッフの売り上げに負けてしまうということもあります。
人には向き不向きがありますし、外国人の爆買いなどラッキーな売り上げもありますから、必ずしも「売り上げ=評価」ではありませんが、売り上げ成績が人と比べられやすいため、それがストレスになってしまうことも多いです。
楽しく接客しながら好きな服を売っていればいいだけではなく、予算やノルマを意識しながら売り上げをあげていかなければならないという苦労は、アパレル販売員なら誰もが感じるものです。
- 個人売り上げなどのノルマ達成のために努力や工夫が必要。ノルマに届かないと体力的・精神的に疲弊する。
本記事は2016/01/07の情報で、内容はアパレル販売員としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。