店頭での接客が主な仕事
アパレル販売の仕事の中で、中心となるのがお客様の接客です。お店に入ってきたお客様に「いらっしゃいませ」とお声がけし、お客様の探し物をサポートしたり、試着のお手伝いをしたりします。中には自分でコーディネートを考えるのが苦手なお客様や、どれを買っていいか分からないお客様もいますから、どんな時に着る服が欲しいのかなどヒアリングしながら、似合いそうなコーディネートを提案することもあります。
また、店頭では販売員自身がコーディネートの見本となるマネキンです。販売員のコーディネートを見て「この人の着ている洋服が欲しい」、「この人にコーディネートを提案してもらいたい」と思ってもらわなくてはいけません。ですから、店側が売り出したい商品をうまく着こなすことも販売員の仕事の一つです。この提案力や接客力、販売員のセンスによって、店の売上は大きく変わります。
- アパレル販売員の主な仕事は、お客様の探し物や試着のサポートと同時にコーディネート提案をすること。
入荷状況や客層に合わせてディスプレイをつくる
路面店でも、百貨店や駅ビルでも、お客様がお店に入るきっかけとなるのが店頭ディスプレイです。お店の入り口やショーウィンドーのディスプレイが魅力的でなければ、いくら販売員の接客力があったとしても、お客様はお店に足を踏み入れてくれません。その店頭ディスプレイをつくるのも、販売員の大切な仕事です。新しい商品が入荷したらすぐにディスプレイを変更し、常に新鮮な店づくりをしなければいけません。
また、客層は曜日や時間帯によっても変わりますので、平日の昼間は主婦や学生向け、夕方以降はOL向けなど、細かくディスプレイを変えることもあります。それまでなかなか売れなかったアイテムが、マネキンに着せた途端に続々と売れることもあるくらい、店頭ディスプレイは売り上げを左右するのです。
- お客様が入店するきっかけになる店頭ディスプレイをつくるのも販売員の大事な仕事。
在庫や売上なども販売員が管理
どの商品が人気で、売り上げを上げるためにどれくらいの在庫を確保しておくべきかを判断するのも販売員の役割です。特に週末はお客様の数も多く、在庫をしっかり確保しておかないと売り逃しをしてしまうことがあるので、「この商品はこれくらい確保しておきたい」ということを営業や倉庫に伝え、常にベストな数をストックしておくようにします。
同じブランドでも、店舗によって売れる商品が違うので、A店で売れている商品がB店で売れていないようなら、B店からA店へ在庫を動かすこともあります。月末になると在庫がどのくらいあるのかを確認するための棚卸も行います。
また、売上管理も毎日の仕事です。ほとんどの店舗では毎月店舗の売り上げ目標や個人の売り上げ目標を設定しています。もし売り上げ目標に達成できそうもなければ店づくりを変更したり、スタッフ同士でロールプレイングを行って接客方法を見直したりして、売り上げにつながるような工夫をします。もちろん、その日の売り上げを計算し、レジのお金と誤差がないかを確認する作業も行います。
- 販売員は、店の売り上げを上げるために必要な在庫を判断・確保したり、売り上げ目標を達成できるように工夫している。
本記事は2016/01/05の情報で、内容はアパレル販売員としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。